日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

休学してアメリカのリベラルアーツカレッジで教育を学ぶ学生。アメリカ留学2年間終了後、アフリカに行き、インド、南米の学校で働いてた。多くの教育関係者、海外に興味を持った方に読まれるブログを運営中。

夏に少し変わったスワジランランド旅行はいかが?スワジランドをお勧めする5つの理由!

 

この記事ではひたすらスワジランドのことを推していきます。笑

 

「夏に海外行きたいけど、まだ決めていない!」、「少し変わった海外旅行をしてみたい!」

 

って人には、ぜひ読んで頂きたいです!

 

スワジランドをお勧めする5つの理由をこの記事では挙げていきます。

 

①安全

 

スワジランドをお勧めする一番の理由は「安全」だからです。

 

海外旅行の行く先を決める時に、どうしても懸念材料となるのが「治安の良し悪し」

 

スワジランドはこの第一関門を余裕で突破します!!

 

どのくらい安全かというと、車を「ヒッチハイク」することが簡単にできます!

 

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タクシーさえもヒッチハイクしてしまいました。笑

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また物乞いをする人もいなく「財布や携帯」を置き忘れても拾って届けてくれます。

 

海外で物を落としたら基本的に見つかることはないですが、「落し物が見つかる」ってなんだか日本に似ていますね!

 

人々の暮らしは決して豊かではないですが、スワジランドの人は温厚で友好的な人ばかりです。

 

②最高の避暑地

 

アフリカっていつも暑いイメージしますよね。

 

しかし、スワジランドは赤道近くではなく、南半球にあるのです!

 

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これは、どうゆうことを意味するかというと日本が夏の間はスワジランドは冬なのです!

 

しかし、スワジランドの冬は日本の冬のように寒くありません!

 

8月などは、朝・夜は10度くらいで日中は20度前後と、とてもすごしやすい気温です。

 

日本の毎日35度近い猛暑日が嫌になってきた方にとっては、スワジランドは最高の避暑地となるでしょう。

 

「いつまで東京で消耗してるの?スワジランドに行けばいいじゃん!」って感じですね!

 

③夜空が絶景過ぎる

 

夜空を見上げるとそこに広がるのは満天の星空

 

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大きな建物などがほとんどなく、空気の澄んでいる冬の時期はもう夜空が絶景です。

 

アメリカのアイオワ州の夜空も富士山から見る夜空も綺麗だったのですが、それよりもスワジランドの夜空はダントツで綺麗です!

 

空を見上げる度に毎回見とれていました。

 

④自然がいっぱい

 

「自然が大好き」っていう方には自然が今でも多く残るスワジランドへぜひいってみてください!

 

登山やハイキング、キャンプができる場所がたくさんあります!

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http://www.phophonyane.co.sz/

(この滝が見れる公園のURLです)

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たまには都会から離れた自然に囲まれた場所で一息つくのも心地がいいものです。

 

⑤物価が安い

 

物価が安いので、何をするにも安く済みます。

 

例えば、このオレンジ一袋26個で日本円にして150円相当。

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僕が泊まっていたところの家賃は1ヵ月1500円でした。

 

このビーフシチューは大体日本円で200円くらい。

 

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しかもこのビーフシチューかなりおいしいです。

 

スワジ料理はどれもおいしく、僕の好みに合うものばっかりでした!

 

おいしい料理が安く食べられる!それがスワジランドです!

 

まとめ 

 

リゾート地に観光に行くのもいいですが、旅行上級者になってくると少し変わったところに行きたいですよね!

 

そんな時におすすめなのがスワジランドです!!笑

 

「こないだ旅行でスワジランド行ってたんだよね~」

 

と言ってみてください。

 

「どこそこ!!!」

 

と、インパクトが強すぎてその場の話題を全てかっさらっていくのは確実です!

 

夏に少し変わった旅をしたいと言う方はぜひスワジランドへ行ってみてください!

 

何か質問があったらどうぞー!

 

<スワジランドについてもっと詳しく>

 

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 <スワジランドの学校の様子について気になる方はこちら>

 

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<このブログのアメリカ教育実習記が本になりました>
 
 
 

「一味も二味も違う」教育実習だった~教育実習最終日~

 

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最終日の朝。

 

昨日の先生の辞職を聞いて戸惑いながらも学校に向かいました。

 

生徒には中間休みが終わってから知らせるということだったので、生徒たちは普段と変わらない様子です。

 

しかし、金曜日は「学校のお菓子屋」が開かれる日です。

 

この「学校のお菓子屋」を担当しているのは昨日辞職してしまった先生なのです。

 

誰も担当する先生がいない!!

 

となっていたところ、白羽の矢が立ったのは僕でした。笑

 

何回か「学校のお菓子屋」をやっている様子は見たことのあるものの、運営には関わったことはありませんでした。

 

しかし、やるしかありません。

 

まずはポップコーンを作るところから。

 

ポップコーンを作るのは今までやったことはありませんでしたが、油とポップコーンの種をお鍋に入れて加熱するだけなので簡単です。

 

と思ったら、見事に焦がしました。。。。

 

周りの生徒達に、「先生は見てて!」

 

と言われ、手伝ってるのか邪魔をしているのかわかりませんでした。。。

 

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無事"生徒達"がポップコーンを作った後は、教室を整理したり他のお菓子を並べたりして休み時間を待ちます。

 

休み時間になると多くの生徒がお菓子を買いに来て、僕は一番重要な会計を担当していました。

 

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スワジランドの貨幣は国王がわかるたびにコインの形や大きさを変える文化なのでコインの判別が難しいです。

 

さらに、南アフリカの貨幣もスワジランドで流通しているため、同じ50コインでも3種類あるというカオスな状態です。笑

 

こんな中、なんとか無事にやりきれたのは高校生のときにコンビニのレジでバイトをしていた経験のおかげだと思います。笑

 

レジバイトの経験が思いがけないところで役に立ちました。

 

なんでも色々やってみることって大事ですね。

 

色々チャレンジして「点」を作り、その経験が後に「繋がる」瞬間ってかなり快感です。笑

 

 今はその「点」を作る段階なので、これからも様々なことに挑戦したいです。

 

そして、お菓子を売る仕事を終えて2年生の教室に行くと黒板にこんなものが!!

 

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黒板にメッセージがありました!!

 

あと少し教えた日本語も。笑

 

そして、手紙も渡されました!!

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手紙に「I love you!!」とか「Konnichiwa!!」とか書いて可愛かったです。笑

 

 最後に写真も取りました!

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(1人写真嫌いの子が左側にいます。笑)

 

本当に"色々”あった教育実習も終に終わりです。

 

あっという間の6週間でした。

 

振り返り

アメリカ教育実習の最終日に「教育実習の罠」ということについて書きました。

 

kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp

 

教育実習で体験できることは「教師の仕事のほんの一部を切り取ったもの」であり、本当に大変な「生徒指導」や「業務」をすることはあまりない

 

といった内容を書きました。

 

しかし今回の教育実習ではアメリカの教育実習よりも「先生の仕事」を体験できたと思います。

 

教育実習生でありながら、「生徒の仲裁」から「生徒指導」、「業務」、「担任の仕事」まで任せてもらいました。

 

「学校一手に負えない子ども」と言われている2年生を、「集中して勉強させる方法」も見つけることができました。

 

こんな貴重な体験をさせてもらえて感謝の気持ちでいっぱいです。

 

新たな旅

 

教育実習後に校長先生から、

 

「6週間ありがとう。本当に助かった。よかったら9月までこの学校にいてくれない?

 

とかなり嬉しい言葉を頂きました。

 

しかし、僕は、

 

「ありがとうございます。もっと学校にいたいんですけど、これからインドに行かなければいけません。。。また今度必ず来ます!!」

 

と返事をしました。

 

新たな旅。

 

そう、それはインドです!!!

 

アフリカの後はインドのTeach For Indiaでインターンを2ヶ月します。

 

今回は学校に行くのではなく、教育系NPOでインターンですが、たまに学校に行ける機会もあるみたいなのでインドの教育のことも発信したいと思います!

 

インドの教育に興味のある方や質問がある方はぜひ聞いてください!

 

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今まで多くの方にブログを読んで頂き本当にありがとうございました!

 

 

<このブログのアメリカ教育実習記が本になりました>
 
 
 

生徒を変えるために必要なこと ~教育実習ラスト2日!~

 

 

今日学校に行くと、昨日床に張ったテープがさっそく剥がれていました。。。

 

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床がコンクリートなので粘着しにくく、簡単に剥がれてしまいました。笑

 

日本の学校でうまくいっても、環境が変わるとやり方も変えなければいけないですね

 

次の策をまた考えなければいけません。。。

 

幼稚園へ

 

今日は、一緒にチームティーチングで教えていた先生が教室に慣れてきたので、その先生がメインで教えることになりました。

 

その先生が教えている時には、僕は代わりに幼稚園に行きました。

 

日本のことを幼稚園の子どもたちにも話してほしいと言われたからです。

 

幼稚園は小学校と同じ敷地内にあります。 

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幼稚園に行くのなんて10年ぶりでした。

 

幼稚園の子どもは言葉を理解するのか、また僕の英語を理解するのかと不安でした。

 

しかし、そんな不安も裏腹に生徒たちは流暢に英語を話し、理解します。

 

3歳のころから英語で教わる環境に浸っていたら、6歳のころにはもう英語をばっちり理解してます。

 

写真を見せることを中心にして日本のことを教えました。

 

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幼稚園生でもちゃんと座って話を聞いてえらかったです!!

 

これが僕がいつも日本のことを紹介してるパワポです。

 

 

 

日本の良い写真ばかりを集めています。笑

 

日本の様子が一目でわかるようになっているので、もし日本を紹介する機会があったらぜひ使ってみてください!

 

そして、少しマジックもしました!

 

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マジックのときは、座ってられずに生徒たちが群がってきました。笑

 

2年生の教室へ

その後は2年生の教室に戻って、一人の生徒の誕生日を祝いました。

 

生徒の誕生日には、親がケーキを学校に持ってきてクラスメイトで分けて食べるというのが学校文化みたいです。

 

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忍者レゴのデコレーションがされた豪華なケーキ。

 

僕も一切れいただきました。笑

 

そして、今日も「クワイエット・ゲーム」をしました。

 

「ただ静かにする」というゲームですが効果は抜群で、生徒たちは20分の間静寂を保つことができていました。

 

初めて授業を担当させてもらった時は席に座るのも難しかった2年生たちが、今ではしっかり席について集中して課題をしています。

 

(最初の子どもの様子は以下の記事で書いています)

kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp

 

生徒たちが変わったというよりも、自分のやり方を変えました。

 

「他の人を変えたいなら、まず自分が変わる必要がある」

 

ということの大事さを実感できた教育実習になりました。

 

5年生の教室へ

そして今日の最後の時間は、算数を教えていた5年生のクラスに久しぶりに顔を出しました。

 

5年生の担任の先生は、僕が算数を教えるときに色々アドバイスしてくれた先生です。

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この先生は学校一生徒から信頼されている先生で、よく授業の見学にも行かせてもらっていました。

 

5年生の教室に入った瞬間、生徒は席を立って、挨拶をしてきました。

 

Good afternoon, Mr. Masaki

 

と言われたので、

 

Good afternoon, everyone

 

と返します。

 

 

あれ?

 

 

 

そこにいたのは校長先生でした。

 

今日は、いつもの先生がお休みらしいです。

 

そういえば、昨日も学校に来ていませんでした

 

その時間は校長先生が授業を行っていて、僕は教室の後ろで見ていました。

 

さすが校長先生です。

 

クラスルームマネジメント、教え方、指示など一つ一つが洗練されていて色々学ぶことが多く、授業中ひたすらメモを取っていました。

 

授業後に先生に、

 

「今日も5年生の担当の先生は休みなんですね。体調悪いんですかね~?」

 

と聞くと、

 

「先生は昨日辞職した。」

 

と言われました。

 

 え?????

 

 え?????

 

 

辞職????

 

 

「突然なんで辞職されたんですか?」

 

と聞くと、

 

「理由はわかっていない。一昨日辞表を提出して去っていった。

 

と校長先生も困惑していました。

 

この短い期間に2人も先生がいなくなってしまうなんて。。。

 

そして、僕も明日が最終日です。

 

明後日から学校はちょうど一週間の中間休みですが、混沌とした状態で休みの期間に突入しそうです。

 

 

 

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僕が発見した生徒を動かす「魔法の言葉」

 

火曜日。

 

なんだか今日は生徒の様子がおかしいです。
 
 
生徒たちが全然言うことを聞きません。ベヘイバー・チャートをも全然効果がなし。
 
 
なんでかわからりません。
 
 
1人の生徒が席を立ち、黒板に僕が時間をかけて丁寧に板書したのを消し始めました。
 
 
それを見た他の生徒たちは「辞めなよ」と言うのではなく、面白がって笑い始めました。
 
 
 
それに思わずカッとなってしまい、
 
 
生徒を叩いてしまいました。
 
 
それを見た生徒は、唖然とし
 
 
「暴力はいけないんだよ!!!!」
 
 
と叫び混乱し始めます。
 
 
やってしまった。。。
 
 
前の先生が体罰で解雇になったばっかだったのに。
 
 
どうしよう。
 
どうしよう。
 
どうしよう。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
というところで目が覚めました。
 
 
嫌な夢でした。
 
 
しかし、夢でよかったとホッと胸をなでおろしながら、学校に行く準備をしました。
 
 
学校に着いてからは、更なる教室改善を試みました。
 
 
まず、机の下にテープを貼って机がどこにあればいいか明確にしました

 

机の配置を変えたことで、以前よりも机がずれやすくなり整列が難しくなったからです。

 

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そして、一人一人の鞄を置く場所を決めました

 

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今までは、鞄を放り投げていたので、一人一人の場所にネームプレートをつけて、自分の鞄をどこに置けばいいかわかる仕組みを作りました

 

生徒は「ここは私の場所!」と言って、自分の置く場所があることを喜んでいました。

 

片付けの基本は、「決められた場所に決められたものを置く」ことなので、この決められた場所を提示してあげました。

 

以前までは、「片付け」といっても何をすればいいかわからない状態だったので、一つ一つのステップを細分化して伝えました。

 

今日の授業では、少し日本のことを教えました。

 

「絵を書く」時間があったので、簡単な「日本の国旗」を書かせてみました。

 

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書き終わったら自慢げに見せてきました。笑

 

また、お辞儀の練習なども生徒は喜んでやっていました。笑

 

 

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異なる文化の慣習を楽しんでいるようです。

 

授業中には、クワイエット・ゲーム(Quiet Game)の実施をしました。

 

これは僕が考案したゲームで「ただ5分間黙って勉強をする」というものです。

 

この間は「おじゃべり、立ち歩き」一切禁止です。

 

「質問がある」時だけは静かに手を挙げて先生を待つことができます。

 

このゲームをしている間は、話し始めた瞬間にビヘイバー・チャートのネームプレートが下がります。

 

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また反対に、5分間一度も話すことがなかったら、名前が上がります。

 

これを、授業中にうるさくなってきた時間帯を見極めて実施しました。

 

結果的に、生徒たちは見事に静まりました。

 

5分間生徒たちは一言も話さなかったので、ちゃっかり9分間までゲームを延長しました。笑

 

終わった後は、「よく集中していたね」と褒めて、名前を一段階上に上げます。

 

「常に静かにしている」必要はないと思いますが、1日の間に何分かは「しーんと」して勉強に集中する時間は必要だと思います。

 

掃除タイム

 

一日の授業の終わる前には、「掃除」の時間を作りました。

 

この学校は、アメリカと同様に掃除の文化がありません。

 

(この記事でもアメリカの掃除文化について書いています。)

kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp

 

 

なので、「清掃員」を雇って全ての教室を掃除をしてもらっています。

 

僕は、自分の教室は最低限は自分たちできれいにするべきであると考えたので、生徒たちに「ごみを拾おう!」と言いました。

 

これも、ただ「ごみを拾う」というのではなく、「ゴミ拾いゲーム」として、

 

「ごみを10個集めるゲームをしよう!」と言います。

 

なんでもゲームって言うだけで、あら不思議。

 

生徒たちは掃除するのをやる気出はじめます。

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「ゲーム」って魔法の言葉ですね。笑

 

でも、こうしたちょっとした工夫やテクニックで生徒の態度ががらりと変わるのはとても興味深いです。

 

だからこそ、1つ1つの言動や行動まで気配りをしなければならないと感じました。

 

 掃除をして教室もきれいになって、気持ちよく帰ることができた最終週2日目でした。

 

この学校にいるのも残り3日です。

 

 

 

 

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教育実習生が教室を変える!?~教育実習最終週~

 
月曜日。
 
 
授業が始まる前に早く学校に行き、もう一人の先生と一日の流れや、方針について打ち合わせをしました。
 
 
チームティーチングでのもう一人の先生は、普段は幼稚園生を担当してるので、2年生のクラスの様子は僕の方が把握しています。
 
 
なので、色々提案をしました。
 
 
まず、クラスの席の配置を変えること。
 
 
今までの配置より、日本でよく見る「黒板に向かって座るという配置」の方が良いと判断したからです。
 
 
Before 

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After

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 今までの陣形はグループワークなどには適切ですが、生徒間が近いだけに、揉め事が起きやすかったのです。
 
 
机の下で蹴りあったり、机がぶつかって揉めたり、隣の生徒の回答を写すというのがよくありました。
 
 
また、「どの生徒をどの位置に座らすか」というのも時間をかけて考えました。
 
 
「この2人が近くになったらうるさくなる」「この2人を隣にしたら勉強を教えあうことができるだろう」「この子は先生の近くがよい」
 
 
など、色々提案して配置を決めました。
 
 
また、この教室は縦に長い教室なので、後ろの生徒が見えなくなってしまうという懸念がありました。
 
 
しかし、上手くいかなかったら、また違う陣形を試してみればいいだけです。
 

「新しいことをどんどん挑戦してどの測定方法が、一番生徒の能力を引き出すことができるかを実験し続けることが重要である」

日本とアメリカの教育方針の大きな違いとは?-教育実習7日目- - 日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

 

アメリカの教育実習先の担当のケリー先生が言っていた言葉を思い出しました。
 
 
とにかく、色々試してみてどの席配置が一番教室に合うかを見極めてみようと思いました。
 
 
また、ビヘイバー・チャート(Behavior Chart)を使うことにしました。
 

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これは生徒が良い行いをしたら生徒の名前が書かれた紙が上がり、
 
 
反対に、授業を妨害する行動などをした場合は名前が下がる仕組みです。
 
 
そして、「良い行動」や「悪い行動」が起きたらできるだけすぐに、なぜ良いか悪いかを簡潔に説明して名前を動かすことがポイントです。
 
  
こうすることで、罰や力を使うことなく、その行動が良いのか悪いのか視覚的に理解することができます。
 
 
一番上には「星マーク」、だんだん笑顔が曇っていき、一番下には「ストップ」という文字がああります。
 
 
そして、生徒たちに
 
 
「1日の終わりにスターの位置で終わったら、スターのスタンプをあげるよ。」
 
「そして、スターを5つ集めたら、金曜のお菓子の日にサービス券がもらえるよ。」
 
と伝えました。
 

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これを聞いて生徒はシャキッとし始めました。笑
 
 
そして、授業は今までは全く使っていなかったワークブックを中心に進めるようにしました。
 
これによって生徒の空白の時間を少しでもなくします。
 
 
今までは先生が黒板に板書をする時間が「何もしない時間」となり、その間に生徒が荒れ始める光景を何度も見ていました。
 
 
しかし、ワークブックを使うことでその空白の時間をなくすことができます。
 
 
また、ワークブックの問題でも比較的簡単な問題から始めて、「できる」という感覚を身につけさせることも狙いでした。
 
 
問題がすらすらできると自然に「できる喜び」を生徒たちが感じ始めて、結果的に生徒たちは、黙々とワークブック進めてました。
 
 
少し集中が切れた時には、チャートを使って行儀よくすることがご褒美に繋がることを思い出させます。
 
 
本当だったら、このチャートなんか使わずに生徒を落ち着かせればいいのにな。。。
 
 
と力不足を痛感しながらも、「しーんとする」瞬間がなんども訪れたことには満足でした!!
 
 
「しーんとした」時には、すかさずに穏やかな声で、「この落ち着いてる状態はみんなが勉強に集中できてとてもいいね」ということを伝えます。
 
 
そのようなことを繰り返している間に、あっという間に一日が終わりました
 
 
特に 大きな事件もなく無事に終了しました。
 
 
放課後には次の日のために、教室の掃除をしました。
 
 
先生の机の上はプリントが散乱状態
 
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散らかってる先生の机を毎日見てる生徒に、「教室を綺麗に使え!」といっても説得力がありません。
 
 
棚や、机の下から出てくる大量のプリントを整理するのに2時間以上かかりました。
 
 
片づけが終わった後に、ようやく帰路に就きました。
 
 
帰りのバスでは、一日の疲れと無事に終わった安心感でうとうと寝てしまい、降り過ごしてしまいました。笑
 
 
2年生と正面から向き合って、かなり自分のエネルギーを使い果たしたみたいです。
 
 
しかし、この疲れはなんだか気持ちの良い疲れでした。
 

 

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教育実習生が担任に抜擢!?

 
前回の記事 の続きです

 

えっ???
 
 
クビ!!!??
 
 
そんな急に?
 
 
まだ学期の途中だし、週末でもないし、1日の途中だし、ってか授業の真っ最中なんですけど。。。。。
 
 
「2年生じゃあな」
 
 
と言って、先生は去って行きました。
 
 
これを聞いてパニックになったのは、生徒たちだけではなく僕もです。
 
 
何人かの生徒が泣き始めました。
 
 
必死に生徒たちを冷静にさせようとも効果はなく混乱状態に。
 
 
確かに、授業の途中にいきなり先生がクビになったって聞いたら、誰でもパニックになりますよね。
 
 
ましてや、まだ8歳の小学2年生にとっては衝撃が大きいはずです。
 
 
そこに校長先生が来て、
 
 
「事情は後で説明するから、担任の先生がやっていた授業の続きをやって」
 
 
と言われました。
 
 
担任の先生が行っていた授業はキリスト教について。
 
 
「えっと、キリスト教教えられないです・・・」
 
 
と言う返事を言う前に、校長先生は去ってしまいました。
 
 
残されたのはパニックの2年生と僕とキリスト教の教科書。
 
 
僕も事情がわからなくてパニックなのですが、先生としてしっかりしなくてはいけません。
 
 
おもむろに教科書を手にとり、今まで授業で進めていたところの続きを黒板に書き始めます。
 
 
Jesus ascends to heaven = Ascensionday
(キリストが天国に行った日はアセンションデイという)
 
 
そうなんだ。しらなかった。。。
 
 
と思いながら黒板に書いて、説明していきます。
 
 
そして、その場で即興で問題を作り、2年生にやらせます。
 
 
2年生は集中できるわけがなく、混乱した状態で時間が過ぎます。
 
 
しかしそれでも、なんとか20分ほど場を繋ぎ、待ちに待った休み時間。
 
 
校長室に行き事情を聞いて、その日の残りの全ての授業は僕が受け持つことに。
 
 
体罰が解雇の原因でした。
 
 
生徒の親から子供が体罰を受けたという電話があり、2年生の生徒たち全員に個別で話を聞いたところ、全員が受けたことを認めました。
 
 
生徒の頭を鷲掴みにしたり空気イスをさせたり力を使って子ども達の行動をコントロールさせたことが原因みたいです。

 

 

確かに僕も、「空気イス」の場面や、頭を鷲掴みにしている場面をみかけたことがありました。

 

それにしても、授業の真っ最中に解雇とは、かなり驚きました。

 

その後の午後の授業では、生徒も僕も混乱してましたが、なんとか放課後まで無事に終えました。

 

放課後には臨時職員会議。

 

会議では、次の先生を新しく雇うまで、普段幼稚園の補佐をしている先生と僕のチームティーチングで教えることに決まりました。

 

しかも、幼稚園の補佐をしている先生は、2年生のことをよく知らないので、よく2年生の教室にお邪魔していた僕が最初は主導権を握ることに。

 

実習としてたまたま行っていた僕が、実質2年生の担任を受け持つことに。

 

しかも、「学校一手に負えない」と言われる2年生です。

 

責任重大です。。。

 

来週がかなり不安になってきました。。。

 

しかし、同時にこの2年生相手にどこまで自分ができるのかというワクワクしている自分もいました。

 

今夜は色々と策を練らなければいけなさそうです。

 

教育実習も来週が最終週。

 

最終週にとてつもない試練が降りかかってきました。

 

~続く~

 

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前習えって本当に必要?~スワジランドで教育実習~

 

僕の通っている学校には図書室があります。
 
 
日本の学校には当たり前の様に図書館がありますが、スワジランドの学校には図書館がないことが多いです。
 
 
ちなみに、アメリカの図書室はこんな感じでした。
 

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そして、スワジランドの学校の図書館はこんな感じです。
 
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小部屋の1つ分しかありません。
 
 
生徒たちが借りれる本の数も1週間に1冊と限られています。
 
 
小さい頃にどれだけ多くの本を読むかは、のちの「読み聞きの能力に深く関わってきます。
 
 
これでは、「本が周りにたくさんある環境」で育った子ども「本が周りにあまりない環境」で育った子どもの「読み書き」の能力に差が出ることは必然です。
 
 
「生まれた環境によって身につく能力が異なってしまう」という現実を再認識しました。
 
 
前習え
今日は3年生にサッカーを教えました。
 

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スワジランドでサッカーは人気のあるスポーツの1つです。
 
 
ボール1つさえあれば楽しめるスポーツは、貧しい国では大衆スポーツになりやすいのだと思います。
 
 
授業を始める前には準備体操を行いました。
 
 
スワジランドの先生はよく、子供達を円の形に立たせて、準備体操をします。
 
 
しかし、子供たちがうまく円を作れないという光景を良く見ました。
 
 
手を繋いできれいな円を作ろうとしても、「手を繋ぐならこの子がいい」「手を引っ張られて痛い」など問題が起きます。
 
 
それを見ていた僕は、子供達を2列に並ばせて準備体操をすることにしました。
 
 
しかし、2列に並んでも子供達の感覚が近すぎます。
 
 
そこで、登場するのが「前習え」です!
 
 
前習えをすると、あら不思議、
 
 
子供達の間隔がちょうど良くなり、体操をしてもお互いに当たることのない間隔を一瞬で作ることができます。

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「前習え」は、「円を作って立つ」と違って、簡単且つ効果的です。
 
 
「子供達がちょうど前後の子供に当たらない安全な陣形を最速で簡単に作る方法」
 
 
これが「前習え」なんなだなと初めて理解しました。
 
 
そして、体育の授業で「前習え」と同じくらい登場する「体育座り」
 
 
体育座りは、膝を手で抱えて手を足の前で組みます。
 
 
「前を向いて座っている時に最も姿勢が良くなり、そして子供たちが手遊びしてしまうのを防ぐ姿勢」
 
 
これが「体育座り」。
 
 
「前習えや体育座りをなぜ子供に覚えさせなきゃいけないかわからない。」
 
 
と言われたのは1年前の夏。
 
 
確かにな、ってその時思いました。
 
 
「前習え」なんて正直やる意味があるのか?と思ってました。
 
 
そして、今の学校には前習えなどの慣習がありません。
 
 
しかし、今なら「前習え」や「体育座り」の有用性が理解できます。
 
 
これらは、「軍事訓練」などの名残と批判されますが、今も多くの先生が使ってるのは、それがやはり優れた方法であるからというのも1つの理由だと思います。
 
 
そして、背の順
 
 
背の順で並ばなきゃいけないのは、単純に大きい人が前にいると前が見えないからですね。
 
 
前が見えないと生徒たちはジャンプしたり、横から覗こうとして、列を崩さなければいけない。
 
 
こうやって1つ1つ考えてみると、単純な指示やほんの動作にも実は一つ一つ意味があったんだなと納得しました。
 
 
そして、大事なのは今まで受け継がれてきた慣習などをただ実行するのでなく、それが「なぜ重要なのかを考えて理解すること」
 
 
スワジランドにいて新しい発見をした瞬間でした。
 
  
そんなことを考えて2年生の教室に行ったら、ちょうど校長先生がきて、
 
 
「ちょうどよかった。今から2年生の担任の先生と話があるから、教室を見ていてくれる?」
 
 
と言われて、2年生の教室をみることに。
 
 
校長先生には、どんな授業をしても良い、と言われたので日本のことを話すことに。
 
 
まずは、日本の場所から。
 
 
世界地図を黒板に書かなければいけません。
 
 

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「日本はどこでしょう?」「スワジランドはどこでしょう?」
 
 
などと質問しました。
 
 
多くの2年生はまだ、「スワジランドが世界のどこに位置しているか」を知りません。笑
 
 
「スワジランドはここにあるんだよ」と話していたら、先生が帰ってきました。
 
 
 
そして、先生はなぜか荷物をまとめ始めました。
 
 
 
そして、自分の荷物を持つと僕と生徒に向かって
 
 
「俺は家に帰る。クビになった。じゃあな、元気でな。」
 
 
 
と言って去って行きました。
 
 
 ~続く~
 

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「対処」よりも「予防」~スワジランドで教育実習~

 

今日学校に行くと、1年生の先生に「体育を担当してくれない?」

 

と言われました。

 

体育といっても、「体を動かすゲーム」を1年生にしてほしいとのこと。

 

1年生向けの「体を動かすゲーム」ってなんだろうと考えて、自分がした昔の遊びを思い出しました。

 

「ドロケイ」、「だるまさんが転んだ」、「花いちもんめ」

 

などなど、1年生には少し難しいゲームばかり思い出します。

 

そこで思いついたのが

 

「ハンカチ落とし」!!!

 

でした。笑

 

今回は、ハンカチの代わりにライオンのぬいぐるみを使ってゲームをしました。

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「ハンカチ落とし」はルールが簡単なので、一年生でもすぐに理解できていました。

 

ハンカチを落としてもらえない生徒が「すねる」という場面もありましたが、全体的にはみんな新しいゲームを楽しんでいました!

 

国や文化によって子ども達の「遊び」も異なるっておもしろいです。

 

その後は、はたまた2年生の教室に行きました。

 

先週の先生の本音を聞いて、「どうにかして2年生の先生の役に立てないかな」と思っていたからです。

 

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そして2年生が騒ぎ始める原因に「鉛筆・消しゴムがない」ということを思い出しました。

 

鉛筆や消しゴムをなくす生徒が多く、貸し借りをするために話し始めます。

 

ある生徒は「貸したくない」と言い、ある生徒は「それは俺のえんぴつだ!」と言って口論を始めます。

 

なので、鉛筆や消しゴムに「名前を書く」ことを先生に提案して、生徒たちの筆記用具に書いて周りました。

 

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ごく単純なことですが、今までされてなかったのです。

 

「名前があれば自分のだってわかるよね。そして、先生が落ちている鉛筆を拾った時もこれが誰のかすぐにわかるよね。」

 

と生徒に説明したら、生徒は

 

「それはいいアイデアだね~^^」

 

と満足そうな顔をしていました。

 

また、近くにあったダンボールを使って「鉛筆と消しゴムを管理する箱」を作りました。

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生徒たちは筆箱で遊んでしまうことから、筆箱を取り上げられていたのです。

 

なので、鉛筆と消しゴムはいつも机の上に放置状態。

 

これなら、休み時間などに無くなってしまってもおかしくありません。

 

なので、鉛筆と消しゴムを使い終わったら自分の名前の書いてあるスペースに戻すという仕組みを作りました

 

箱は先生が管理して、休み時間や放課後には生徒が触れないようにすることで鉛筆や消しゴムをなくすのを予防します

 

この「予防」という考えが実はとても重要で、「どう問題を起こさないようにするか」を考えることが学級経営の大事な要素の1つです。

 

「問題の対処の仕方」も大事ですが、どうして「問題が起こるまで待つ」必要があるのでしょうか。

 

問題を起こる種を予め摘んでしまえば、生徒たちを怒る必要もなくなります。

 

問題を見つけて、問題が起こらないように改善する。そして、それで本当に改善されたのかチェックし続ける。

 

何事もこれの繰り返しが重要だと思います。

 

事件勃発

 

鉛筆・消しゴム問題はこれで大丈夫だろうと安心していたら、この日の午後に事件が起きました。

 

生徒たちが喧嘩を始めて、1人の生徒がもう一人の生徒にパンチをしてしまいました。

 

この時に校長先生が偶然通り、パンチした生徒は校長室に連れて行かれることに。

 

パンチした生徒は、僕がよく居残りで一緒に勉強をする生徒です。

 

以下の記事にその生徒のことは書いてあります。 

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 そして、パンチした生徒は校長室で「停学」を告げられたのでした。

 

子どもくらいの喧嘩で「停学」って大袈裟じゃない?と思うかもしれませんが、この学校は暴力に対しては厳しく取り締まることになっています。

 

彼は2日間の停学になりました。

 

自分が教室に居ながら、この事態を事前に防げなくて非常に複雑な気持ちと、本当に

 「停学」という対処法がこの子にとって効果的なのかと疑問に持ちました。

 

特に、この生徒はADHDの症状の中の1つの「衝動性」を持っており、衝動が抑えられずに突発的に行動してしまいます。

 

今回もからかわれたら「行動を抑えられず」に、パンチをしてしまいました。

 

なので、「停学」という罰を与えるよりも、どうやったら「衝動」を抑えることができるかという策を考えることが「本当の」解決策に繋がると思うのですが、「停学」という結果になってしまいしまいました。

 

うーん。。。。

 

なんだかなぁ、という後味の悪い感じでこの日は帰宅しました。。。

 

帰宅後は夜ご飯を作らなければいけません。

 

基本的に毎日自炊です。

 

気持ちを切り替えるために、 肉じゃが作りに挑戦。

 

しかし、持っている調味料は「しょうゆ」のみ。

 

なので、「ジンジャエール」を使って肉じゃがを作ることに。

(グーグルにジンジャエールで肉じゃがを作れると書いてありました)

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本当に「ジンジャエール」で「肉じゃが」を作ることができるの?という半信半疑な気持ちの中とりあえず作ってみました。

 

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完成品がこちら。

 

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見た目はあんま良くないです。。。笑

(取り方と盛り付け方が下手だからです。笑)

 

味は、、、、

 

肉じゃがです!!!!笑

 

家で食べる肉じゃがとは味が違うものの、確かに「肉じゃが」です!!

 

日本食をしばらく食べていなかった僕はこれで大満足!笑

 

「ジンジャエール」で肉じゃがが作れるなんて思っていませんでした!

 

“肉じゃが”パワーで切り替えて明日も頑張ります~!

 

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スワジランドと日本とアメリカの教育を比較して気付いた5つのこと

 

スワジランドの学校に通うようになってから早くも3週間目です。

 

3週間も経つと学校の全体像が掴めるようになってきました。

 

なので今回は、スワジランドの教育を日本の教育とアメリカの教育と比較してみたいと思います!

 

 

※あくまでも紹介している学校は僕が教育実習に行っている私立学校であって、スワジランド全ての学校が同じなわけではありません。この学校は私立なので、学校には中級階級の家庭の子どもが多く来ています。

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①テクノロジー

 

教室の様子はアメリカとスワジランドで大きく異なります。

 

アメリカの教室には、電子黒板、ホワイトボード、プロジェクター、Apple TV、などなどが勢ぞろいしていますが、スワジランドの教室は黒板のみです。

 

アメリカの教室の設備は万全ですが、以前にも述べたようにテクノロジーが引き起こす問題もあります。

 

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逆に、テクノロジーがなくても教えることは「可能」であることを忘れてはいけないと思います。

 

テクノロジーはツールでしかないので、本当に大事なのは「授業スキル」や「教科についての知識」などです。

 

それを前提にして、それでもやっぱり「テクノロジーがあったほうが良い」と感じたことがあったのでそれをいくつか述べたいと思います。

 

1、映像や画像を見せることができる

 

日本のことを説明したときはこんな感じです。

 

左がスワジランドで、右がアメリカです。 

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 プロジェクターがないので、パソコンを片手に持って説明してました。笑

 

もしパソコンを持っていなかったら、写真を見せることはできませんでした。

 

視覚的に感じさせることができる写真や動画を見せることができるのは大きいと思いました。

 

 2、時間の短縮

 

テクノロジーの大きな役割のひとつに手間を省いてくれることがあります。

 

例えば、単元テストなどを行う時に、先生たちは毎回黒板に問題文を全て書きます。

 

問題を書くだけで15分ほどかかります。

 

その間は、黒板に問題が書かれているので生徒は教科書も見てはいけません。

 

もし、これを事前にワードでテストを作ってプリントアウトしたら、待つ時間もなくテストを開始できます。

 

しかし、パソコンを持ってない先生が多いのでプリントを作る先生はあまり多くありません。

 

結果的に授業時間を無駄にしてしまいます。

 

また、宿題用プリントを問題集を切り貼りして作っている先生もいます。

 

もし、テクノロジーがあれば時間を大幅に短縮することができるのにと感じました。

 

②特別支援

 

この学校には、特別支援が必要な生徒のための先生も教室もありません。

 

全ての生徒は同じカリキュラムで同じ教室で授業を受けます。

 

そのせいで、集中することが難しい生徒や多動性の症状を持つ生徒はいつも先生の標的になります。

 

生徒は罰を言い渡されて、結果的に勉強する機会を失ってしまいます。

 

特別支援について全く学んでいない先生も多く、集中することが難しい生徒などはすぐに「問題児」扱いされています。f:id:Finalist7:20160618210153j:plain

 

それに対してアメリカの学校では、特別支援学級が校内にあり、生徒が通常学級と特別学級を行き来することができるようになっていました。

 

また、先生たちの特別支援についての関心なども高いように思いました。

 

アメリカは、「一人一人に合った学習方法」がより重視されてる、と感じました。

 

対して日本は、アメリカとスワジランドの中間くらいかなと思います。

 

特別支援などへの関心は徐々に高まっているものの、アメリカと比べると制度などはまだ十分に整っていません。

 

アメリカの制度を参考にして、今後改善することができると思います。

 

③学校の雰囲気

 

スワジランドの学校の雰囲気はアメリカの学校よりも日本の学校に近いものを感じました。

 

例えば、スワジランドの学校には「集会」や「制服」などがあります。

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「全員が集まる」、「全員が同じ服を着る」というのは、「個」よりも「集団」を優先させていることの現われだと思います。

 

また、「椅子の座り方」や「勉強をする時の姿勢」などしつけを指導している光景も目にしました。

 

これらのことは日本ではよくありますが、アメリカでは見ることはありませんでした。

 

④罰

 

罰で生徒を動かすという場面に多く出遭いました。
 
以前にも書きましたが、「~をしないと、放課後居残り/校長室行き/親に電話するぞ。」という言葉を良く耳にしました。
 
それに比べて、アメリカの学校にいた時は生徒が罰を受けてるのは見たことなかったですし、先生も罰を与えたことはないと言っていました。
 
自分が日本の学校にいた時も、罰はよっぽどのことがなければありませんでした。
 
ある程度の罰は状況によっては与えるのは効果的だと思いますが、それが日常化されてるいる状況には疑問を感じました。

 

⑤バイリンガル教育

 

生徒は全ての教科を英語で習います。(スワジ語の授業以外)

 

なので、生徒全員は英語とスワジ語のバイリンガルです。

 

これは、アメリカとも日本とも大きく異なる点です。

 

義務教育を終わった時にバイリンガルになっているってなんだか理想的ですよね。笑

 

生徒が二ヶ国語を流暢に話している姿を見ると、これからの日本の英語教育改善のヒントが隠れていると感じました。

 

 バイリンガル教育についてはこの記事で書きました。!

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まとめ

 

 以上5つの点が特に目立ったところかなと思います。

 

このように比較してみると、意外な共通点や相違点を発見することができました。

 

ただ「傍観」するだけではなく、実際に携わってみること

 

この考えを他国の教育を見るときに大事にしてます。

 

これからも新しい発見があったら、どんどん報告します!

 

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先生は神様を信じる? ~日本の宗教と戦争のはなし~

 
 
僕の通っている学校はキリスト教の学校で、毎回の朝礼で聖歌が歌われたり、お祈りをします。
 
 
この学校がキリスト教学校なのは、スワジランドの1番主要な宗教がキリスト教で、生徒を集めるにはキリスト教学校のほうが生徒を集めやすいからだそうです。
 
 
そんな学校で、生徒の1人が僕に質問をしてきました。
 
 
2年生のクラスのよく居残りさせられる子です。
 
 
「今日の朝お祈りした?」
 
 
僕は
 
 
「お祈り?してないよ。何のこと?」
 
 
と返事をしました。
 
 
「なんでお祈りしないの?先生は神様を信じてないの?」
 
 
と聞かれました。なので、
 
 
「先生は神様を信じていないんだ。だって、神様は見えないじゃん。」
 
 
と言いました。
 
 
生徒は「神様を信じてない」ということに衝撃を受けています。
 
 
今までに、神様を信じてないという人にであったことがないのだと思います。
 
 
僕は正直、自分の意見をちゃんと伝えるべきか迷っていました。
 
 
なんだか子どもに「サンタクロースはいないんだよ」と言っているような気持ちでした。
 
 
 
しかし、色んな人がいて色んな意見があるということを伝えたかったのです。
 
 
僕はその後こう付け足しました。
 
 
「日本で神様を信じてない人は珍しくない。日本はね、スワジランドと文化が違うんだよ。でも、違うことは悪いことじゃないんだよ。」
 
 
今僕がいる町は人口が約1000人で普通は旅行者や外国からの人が来ることが珍しい場所です。
 
 
なので、少しでも 子どもたちに僕を通じて異文化を感じてほしいと考えて正直に自分の考えを伝えました。
 
 
また、この学校には宗教の授業があります。
 
 
 僕が先週見学した5年生のクラスでは世界の宗教について学んでいました。
 
 
自分は学校で宗教を学ばなかったので、とても興味深い授業でした。
 
 
自分も含め、日本人って宗教についての正しい知識を持ってる人は多くないと思います。
 
 
そして、授業後に「世界の宗教を勉強してるのなら、日本の宗教の話をしましょうか?」
 
 
と先生に提案して、快諾されたのが先週のこと。
 
 
そして、今日は実際に日本の宗教について話してきました。
 
 
「宗教について話しますよ!」と言ったものの、自分自身あまり詳しくなかったので、グーグル先生に力を借りながら授業の内容を考えました。
 
 
仏教、儒教、神道の3つが日本文化に深く影響を与えていますが、今回は神道に絞って話をすることにしました。
 
 
授業では、神道の基本的な話からスタート。
 
 
まず、神道は一神教ではなく、多神教であることを言いました。
 
 
神様は1人だけというキリスト教やイスラム教、ユダヤ教とはかなり異なります。
 
 
この時点で、生徒はもう「えー!神様いっぱいなんだ!」といういい反応です。笑
 
 
自然や動物、そして人間も死後に神になることがあるということも説明しました。
 
 

人間が神になるって神道って面白い宗教ですね。

 
 
そして、神社という場所で人々はお祈りすることを伝えました。
 
 
この神社のことを説明する時にパソコンを使ってしまいました。笑
 
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少し反則かなと思ったんですが、写真を見せる方が説明するよりわかりやすいだろうと思ったので、前日に画像をダウンロードしておいて見せました。

 

そして、二礼拍手一礼の説明したら、生徒たちが真似し始めました。
 
 
なので、みんなで神社のお参りの練習をすることに。笑
 
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(写真は違う日に1年生がお参りの練習をしたときの様子です
 
 
みんな一生懸命お祈りしていました。笑
 
 
なんだか、海外で日本の宗教のことを話すなんて、フランシスコ=ザビエルの気分です。笑
 
 
そして、神道のもうひとつの側面についても話しました。
 
 
天皇と神道の関係です。
 
 
神話では、天皇は太陽の神アマテラスの子孫であると言われています。
 
 
太陽の神アマテラスは皇室の祖神であり、日本国民の総氏神でもあります。
 
 
この神話が利用されて、天皇は崇高な存在であり、天皇の言うことは絶対であると多くの国民が信じていたのが戦時中です。
  
 
戦時中は神道は国教とされていました。
 
 
「天皇陛下万歳」と言って自決していたり、「バンザイ突撃」などといった攻撃もあったことを生徒に伝えます。
 
 
生徒は「信じられない」と思わず口にしています。
 
 
日本のことを話すとどうしても戦争の話になってしまいます。。。
 
 
やはり、それだけ日本にとって戦争とは深い影響を与えたものなのだと思います。
 
 
第二次世界大戦後には神道は国教ではなくなったことを最後に伝えて話を終えました。
 
 
話の後に生徒たちの質問やコメントが止まりませんでした。
 
 
「天皇家に跡継ぎがいなくなってしまったらどうするの?」
 
 
「天皇のために死ぬなんて考えられない」 
 
 
というコメントから、
 
 
「神社の賽銭箱のお金が盗まれたらどうするの?」
 
 
という可愛い質問までありました。笑
 
 
本当は授業最初の15分だけだったのですが、気づいたら授業時間全て使い切ってしまいました。
 
 
宗教」は海外ではとても重要なトピックです。
 
 
人々の生活と宗教が密接に関係している場面を海外でよく見てきました。
 
 
その体験から、「自分ももっと宗教のことを知りたい」と思い、「旧約聖書」と「新約聖書」を買って勉強しました。
 
 
違文化の体験をすると、「どうしてこうなんだろう」という好奇心が止まらなくなります。
 
 
「体験は学ぶ意欲を育む」
 
 
体験の良いところの1つだと思います。
 
 
これからも「新しい体験」をどんどんしていきたいと考えてます。
 
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