日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

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休学してアメリカのリベラルアーツカレッジで教育を学ぶ学生。アメリカ留学2年間終了後、アフリカに行き、インド、南米の学校で働いてた。多くの教育関係者、海外に興味を持った方に読まれるブログを運営中。

インドで折り紙と算数のオリジナル授業~教師の創造力の必要性~

 

「明日は学校に行けません。」

 

先生から、一通のメールが前日の夜に届きました。

 

んーと、これは「僕に代わりに授業をやってほしい」ということなのだろうか。

 

「授業を用意していった方がいいですか?」

 

 と返信しても、メールが一向に返って来ません。。。

 

よくわからないですが、先生が来ないことは確実みたいです。

 

ということは、僕が1日担当するだろうなと容易に想像がつきます。

 

大至急、授業を作らなきゃ!!!

 

と思ってどんな授業にしようかあれこれと考えます。

 

そしたら、大事なことを思い出しました。

 

前回先生が急に来れなくなった時もそうでしたが、先生がマーカーを持っているため、ホワイトボードに何も書くことができません。。。。

 

詳しくはこの記事から

kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp

 

 

ホワイトボードが使えないとなると、できることがかなり制約されます。

 

また、生徒は教科書や問題集を持っていないです。

 

なので、「教科書/問題集のP49をやって!」と言うこともできません。

 

次に考えついたのが、プリントを配ることです。

 

問題を事前に作って配布して、生徒は解くのみ。

 

これなら、ホワイトボードや教科書、問題集がなくても大丈夫です。

 

「プリントを配る」というのは、僕が塾で働いていた時によく使っていました。

 

しかし、、、、、

 

プリンターやコピー機がないので、この案も却下です。。。。

 

こんな環境で何ができるだろうか。。。。

 

何を持っているか自分のリソースを確認すると、

 

「ノートパソコン」、「ペン」、「筆箱」、「折り紙」 のみ

 

さてどうするか。。。。

 

これで何ができるか。。。。

 

と考えてると、ある1つの案を思いつきました!

 

折り紙と算数を組み合わせた授業です。

 

折り紙と算数のオリジナル授業

 

折り紙を最大限に使うことにしました。

 

①折り紙に算数の問題を書きます。

 

②それを30個ほど作ります。

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③折って、中が見えないようにします。

 

 

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④これを生徒に1人1枚ずつ配ります

 ※余りの紙は空いてる机の上に置いたり、教室内に隠したりしました。

 

⑤生徒は折り紙を開いて、問題をノートに写して、解きます。

 

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⑥解き終わったら、他の人の紙と交換して新しい問題を解きます。

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⑦20問ほど解き終わったら、ノートを持ってきてもらいチェックをします。

 

⑧早く解き終わった子には「30個全ての問題を解いてみよう!」と伝えます。

<ポイント>

 

この授業は"黒板"を使えないという状況を打破するために考えました。

 

また、この授業では、できる子はどんどん問題を自分で解くことができて、算数が得ではない子には僕がサポートすることができるという最大のメリットがあります。

 

レベルも難しい問題からとても簡単な問題まで作りました。

 

得意ではない子には簡単な問題を与えて、"できることの喜び"を感じてもらう。

 

得意な子には少し難しい問題を与えて、"挑戦することの楽しさ"を自分で学ぶ。

 

「1つの授業で幅広い学力の生徒に対応できる」授業です。

 

また、生徒が紙を交換するために席を立つことで"動き"が生まれます。

 

「1日中席に座って話を聞く」って、小学3年生にとってものすごく辛いです。

 

僕でさえ、長時間話を座って聞くのは辛いです。

 

なので、授業の中にあえて"体を動かす"ことができるようにしました。

 

また、「新しい問題を見つける」「どんな問題かは開くまでわからない」というゲーム的なワクワク要素もあります。

 

1つ、1つ問題を解いていくことで、どれだけ自分が問題を解いたかも可視化することもできます。

 

そして、この授業の用意は「紙に問題を書いて折るだけ」なので約30分しかかかっていません

 

しいてこの授業の欠点を言うならば、動きが入ることでトラブルが生まれやすくなることです。

 

3年生は体の動きを抑制するのが難しいので、狭い教室内で動こうとするとどうしてもぶつかってしまったりして、口論の火種となってしまいます。

 

なので、トラブルを起こらないように生徒の動きを注意深く見ることを気をつけてしました。

終わり

最後は使った折り紙を使って、「花」をみんなで折りました。

 

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せっかく折り紙を使っているので、無駄にしたらもったいないですからね。

 

折り紙を使って勉強をして、最後はその紙を使って楽しむこともできる。

 

限られたリソースの中で、流れを上手く作ることができました。

 

生徒は途中もめたりもしてましたが、「新しい問題をみつけた時」や「折り紙が完成した時」などはとても楽しそうでした。

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これからも、自分のできることを生かした「オリジナル授業」をどんどん作って、引き出しをいっぱいにしたいです。

 

 

ちなみに、スワジランドで作った「算数」×「日本文化」×「マジック」のオリジナル授業はこちらから。 

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アメリカで作った「英語」×「日本文化」×「日本とアメリカの戦争」の授業はこちらから。

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【衝撃】まるで動物園!?インドの町中で出会った動物たちまとめ

 

インドに来てもうすぐ約2ヶ月間になります。

 

毎日家から、学校やオフィスに行くだけなのに、多くの動物を見かけたのでまとめていきたいと思います。

 

①犬

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インドで最も多く見かける動物の1つはこの動物です。

 

日本でも多く見かけますが、インドで見かける犬はほぼ野生です。

 

狂犬病に気をつけろと念を入れて言われたため、一度も触ることはありませんでした。

 

犬がかなり汚いので、触る気にもなりませんでしたが。。。

 

 

珍しい度:

 

 

②牛

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そして、インドで次に見かける動物が牛です。

 

インドで「牛は神様の車」と言われていて、神聖な動物とされています。

 

牛が殺されることのないインドでは牛が増えるのは必然ですね。

 

珍しい度:

③カラス

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日本にも多くいますが、インドにも多くいます。

 

しかし真っ黒なカラスではなく、茶色の模様がついてます。

 

日本では見かけないカラスですね。

 

珍しい度:

④ブタ

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インドには野生のブタがたくさんいます。

 

特に、ごみ捨て場の周辺に生息しています。

 

よく知られているピンクのブタではなく、黒いブタもいます。

 

珍しい度:★★

⑤イノシシ

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日本で野生のイノシシを僕は見たことありませんが、インドでイノシシを見ることは多いです。

 

イノシシもごみ捨て場の周辺によくいます。

 

動物達にとってごみ捨て場は食料の宝庫みたいですね。

 

珍しい度:★★

⑥ラクダ 

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これは野生ではありません。

 

「ラクダの上に人を乗せる」 ことでお金を取る商売道具に使われています。

 

しかし、車やバスと同じ道路にラクダが当たり前のようにいてびっくりしました。笑

 

砂漠でもないところにもラクダっているんですね。笑

 

珍しい度:★★★★★

⑦ヤギ

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ヤギは野生・家畜として両方が存在します。

 

白いヤギだけではなく、黒と茶色のヤギもみることができました。

 

ヤギがごみの中から紙を食べるのをみて、「ヤギが紙を食べる」ってのは本当だったのだなと思いました。

 

珍しい度:★★★

⑧馬

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 馬は荷物を運ぶ動物としてとして使われました。

 

 また、ラクダと同じように商業用で使われることもあります。

 

僕は馬に一度も乗ったことがないので、乗ってみたいと思いましたが、ぼったくられるのが怖くてただ見ているだけでした。

 

次の機会があったらぜひトライしてみたいです。

 

珍しい度:★★★★

⑨ドンキー

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ドンキー。

 

ドンキー・コングではありません。

 

馬の小型みたいなものです。

 

バス停から家まで歩いていたら、前から2匹のドンキーがいきなり全速力で走って来て轢かれるかと思いました。。。

 

 

珍しい度:★★★★

⑩ネコ

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日本でよく見かけるネコ。

 

インドではあまり見かけません。

 

犬はいるのに、ネコはいないなんて。

 

ネコはインドの環境に合わないのでしょうか。

 

インドでネコを見かけたのは2回だけでした。

 

珍しい度:★★★★★

 

まとめ

 

オフィスからバス停まで歩いていた時のことです。

 

同僚の人に

 

「また明日~」

 

と言ったら、足に何か違和感を感じました。

 

なにかぬるっとしていて、生温かい塊を踏んだようです。

 

しかも、その量があまりにも多すぎるので、足の上にも覆い被さってきます。。。

 

隣をみると2頭の牛がのん気に歩いています。。。。

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。。。。。。。。。。

 

。。。。。。。。。。

 

。。。。。。。。。。

 

その日は"運"がついていた日でした。

 

※動物が多いインドでは何が前にあるのかわからないので、前方に常に注意を払いましょう。

 

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【世界遺産】世界で唯一3つの宗教が存在するエローラ石窟群!!~インド旅行記②~

 

インド旅行2日目。

 

朝チェックインを済まして、バス停まで「オートリキシャ」を使います。

 

「リキシャは日本語の人力車を語源としていて、タクシーの安い版としてインドの町に溢れています。

 

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オートリキシャ」に乗って、バス停まであともう少し!!

 

と思ったところで、重大なことに気づきます。

 

 

「財布がない。。。。。。」

 

昨日の夜、部屋には確実にありました。

 

今日ホテルを出た時は洗面所、机の中、ベッドの上、シーツの間などは隅々まで調べて、何も忘れていないことを確認してからチェックアウトしました。

 

「どこだ。。。。?」

 

鞄の中のものを全て出しても、鞄の中にはありません。。。

 

服やズボンのポケットの中にもありません。。。。

 

財布がどこにあるかを考えると、1つだけ調べてない場所に気づきました。

 

 

 

ベッドの下です。

 

でも、財布がどうやったらベッドの下に落ちるのかは考え付きません。

 

 しかし、それが唯一の望みで、運転手にホテルに引き返すようにお願いしました。

 

ホテルに着くと、一目散に自分が泊まっていた部屋に向かいます。

 

 

ベッドの下を確認すると、

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・

 f:id:Finalist7:20160909210822j:plain

 

ありました!!!!

 

本当にベッドの下にあるなんて思いませんでしたが、一安心です。

 

盗まれることを気をつけるよりも、自己管理がまず基本中の基本ですね。。。

 

そしたら、次の問題に直面しました。

 

ホテルまで戻ってきたので、バスの出発まで後10分しかないのです。

 

やばい。。。。

 

運転手に「急いでください!!!」

 

とお願いします。

 

それと同時に、手にお金を握らせます。

 

お金というインセンティブをもらった、運転手に怖いものはもうありません。

 

「俺に任せとけ!」

 

と言い、最高の笑顔で振り返ってきました。

 

運転手は、他のバイクやバスを右に左にかわして、まるで映画のカーチェイス並みの運転をします。(といってもバイクが多すぎるので、実際の速度は40kmでくらいです。笑)

 

そしてあっという間に、バス停につき、バスの出発時間の2分前にギリギリでつきました。

 

 

結果的に、時刻ぴったりにバスに乗ることができました。

 

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朝ごはんを食べる時間がなくなってしまったのですが、それは仕方がないと思いバスの発車を待ちます。

 

しかし、10分経過しても、バスは出発しません。

 

まあ、予想通りといえば予想通りです。笑

 

20分経過。

 

30分経過。。。。

 

45分経過。。。。。。

 

1時間経過。。。。。。。。

 

1時間10分経ったところでようやくバスが発車しました。笑

 

僕があんなに急ぐ必要もなかったし、朝ごはんを食べる時間もたっぷりありました。笑

 

まあ、これも「貴重な体験」とポジディブに捉えて、今日の目的地のエローラ石窟群に向かいます。

 

実はエローラ石窟群は、アフリカのインド大使館のパンフレットでたまたま見つけて、「ここに行ってみたい!」と思っていたところです。

 

今回のバスは僕と陽気なおじさん3人の4人です。笑

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モンスーンで雨のよく降るこのシーズンに来る観光客は少ないみたいです。笑

 

途中で、ヒンドゥー教のお寺に寄りティカをおでこにつけてもらいました。

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これで僕もヒンドゥー経の仲間入りです!笑 

 

そして、オーランガバードからバスに揺られて2時間経って、エローラ石窟群に着きました。

 

エローラ石窟群は仏教とヒンドゥー教、ジャイナ経の三つの石窟寺院などから構成されます。

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3つの宗教が同時に存在するのは世界でここだけです。

 

そして数ある石窟の中でも、ヒンドゥー教の第16窟は圧巻です。

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大きな1つの石を100年以上かけて削られて作られています。

 

石を積み上げたように見えますが、1つの石を削られてるので繋ぎ目などはありません。

 

この石窟はヒンドゥー教のシバ神が住む山をイメージして作られたと言われています。

 

それにしても、この大きさと装飾には圧倒されます。

 

THE・世界遺産って感じですね。笑

 

エローラ石窟群を3時間かけて見回った後、バスの運転手さんがある場所に連れて行ってくれました。

 

ここです。

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「タージ・マハル!!」

 

ではないです。笑

 

これは「ビービー・カー・マクバラー」といい通称「ミニ・タージ・マハル」と呼ばれています。

 

タージ・マハル」を建てた皇帝の孫が彼の「お母さん」のために建てました。

 

建築様式は非常に似ていますが、周りの風景や建物の高さなどはタージ・マハルと異なります。

 

友達にこの写真を見せてもみんな「タージ・マハルじゃん!」と言っていました。笑

 

実際のタージ・マハルはこんな感じです。比べてみると違いがわかると思います。

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昨日から、「アジャンタ石窟群」、「エローラ石窟群」、「ミニ・タージ・マハル」と周りましたが、1つだけ思うことがありました。

 

入場料です。

 

アジャンタ石窟群

「インドと近隣諸国出身者: 30 ルピー それ以外の国出身者:500ルピー

 

エローラ石窟群

「インドと近隣諸国出身者: 30 ルピー それ以外の国出身者:500ルピー

 

ミニ・タージ・マハル

「インドと近隣諸国出身者: 20 ルピー それ以外の国出身者:200ルピー

 

たかい!!!

 

10倍以上、アジャンタ石窟群に関してはインド出身者より16倍以上の値段がします。。。

 

「これは高いな。。。」

 

と思い、試しに、

 

「マレーシア出身。と言ったらどうなりますか?」とチケットの人に聞くと、

 

「パスポートを見せてください」

 

とさらっと言われて、あえなく撃沈しました。笑

 

しかし、物価がもともと安いので、日本円に換算すると700円くらいなんですけどね。

 

ちなみに僕が利用したこのホテル

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一泊朝食付きで約1000円です。笑

 

この料理は100円もしないです。

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物価安いっていいですね!

 

お金をあまりかけずに海外旅行をしたいなら、インドにぜひお越しくださいー!

 

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【世界遺産】アジャンター石窟群に行ってみた~インド旅行記~

 

9月7日から9月11日まで学校が休校でした。

 

これは象の頭のヒンドゥー教の神「ガネーシャ」の生誕を祝う祭りが10日間に渡って行われるからです。(2016年は9月4日から9月13日までです)

 

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「富の神様」「学問の神様」として、僕のいるマハラシュトラ州(ムンバイやプネーがある州)を中心に多く信仰されています。

 

休みがあるということなので、「小旅行にでかけよう!」と決めました。

 

インドでは毎日オフィスや学校に行ってるので、インドに来てから観光は全くしていませんでした。

 

ルームメイトも一緒に行きたいと言っていたので、旅行の予定を立てたところ「今から3時間後のバスに乗るとお金をあまりかけずに済む」となりました。

 

この計画をしていたのは夜の11時です。

 

そこから3時間後とは深夜2時です。笑

 

僕は行動をすぐしたいタイプなので、

 

「よし行こう!」

 

と言って、準備を始めました。

 

そして、準備が整い「さあ行くぞ!!」というところでルームメイトが、

 

 

「やっぱ俺行けない。。。」

 

と、突然の離脱宣言。笑

 

「えーーーーーー!!!!」

 

「行くって言ったじゃん!!!!!なんで!!!1」

 

 

とはあまり思わず、「じゃあ1人で行ってくるね!」

 

とさらっと伝えて、1人で深夜バスに乗って目的地のアジャンター石窟群に向かうことに。

 

実は、ルームメイトと約2ヶ月間一緒に済んでいて、なんとなくルームメイトが離脱することを予想できていたのです。

 

2人で予定を立てるときはいつも予定が二転、三転、四転して、

 

「うん。やっぱり止めよう。」

 

となることが多かったからです。笑

 

今回はせっかくの休みで、どうしても行きたかったので1人でも行くことにしました。

 

深夜バスのバス停に着くと思ったよりも豪華なバスが待ってました。

 

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深夜バスを使うのは日本でもインドでも始めてなのでワクワクしていました。

 

中はこんな感じです!

 

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(バスが揺れていたため写真もブレてしまいました。。。)

 

寝台列車みたいに横になって寝れるなんて思ってなかったので感激でした!

 

インドクオリティーも捨てたもんじゃありません。笑

 

そして、アジャンター石窟群までバスで行くことができるアウランガーバードという町に向かいます。

 

寝心地もよく、気づいたら朝になっていて、5時間ほどであっという間にアウランガーバードにつきました。

 

ここから2時間かけて、アジャンター石窟群に向かいます。

 

平日とあってアジャンター石窟群に向かう人は僕ともう1人だけ。

 

話しかけてみるとドイツ出身で、「世界中を徒歩で歩く旅」をしているそうです。

(今回アジャンター石窟群に行くのには特別にバスを使ってるみたいでした)

 

窓の風景が石窟に向かうに向けて、だんだん緑の多い風景に変わっていきます。

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2時間後バスに揺られてついに着きました!!

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これが、世界遺産のアジャンター石窟群です!!

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この石窟群は紀元前1世紀頃から開窟されました

 

「そんな昔の時代にこんなものを作れたのか」と感心してしまいました。

 

石窟は大小30あり、中に入る時には靴を脱がなければいけません。

 

僕はいちいち脱いだり履いたりするのが面倒だったので、一番初めの石窟のところに靴を置いておくことにしました。

 

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 この判断は間違いだったと後に気づきます。。。

 

アジャンター石窟群は仏教の石窟寺院の集まりで、装飾や壁画が豪華です。

 

 

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天井や柱の細部にまで装飾がされています。

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菩薩像が横たわっている像もありました。 

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このような場所にいると

 

「なぜ人々はこれを作ったのか」「仏教はどうしてこんなにも多くの人の心を掴んだのか」

 

など疑問に思い、仏教についてもっと知りたくなりました。

 

何かを「体験」してそこから興味が生まれることって多いと思います。

 

仏教の場所に行くのだから、仏教について先に下調べしておくべきだという意見もあります。

 

でも、僕はとにかく行動してみるということも大事であると思います。

 

ヨーロッパに行った時、僕は宗教について知っていることは皆無でした。

 

しかし、色々な教会を訪ねるたびに「宗教」について段々と興味を持ち始めて、「新約聖書」、「旧約聖書」、イスラム教の「コーラン」の本まで読むようになりました。

 

 考えることはとても重要ですが、考えすぎると行動ができなくなります。

 

なので、この「考えること」と「行動すること」のバランスを上手く取りたいです。

 

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そして、アジャンター石窟群で僕は常に裸足でした。

 

この滝を見るために丘を登る時も裸足でした。

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石が足の裏に突き刺さってきます。

 

その痛みに耐えながらも前に進んでいきます。

 

なんだか、世界遺産の観光と同時に足つぼマッサージを受けているような不思議な気分です。

 

「痛いけど、少し気持ちいい。けど、地面あっっっっつ。」

 

という感じで終始足のことばかり気にしていました。

 

この写真を撮っているときも、「足が熱いから早く!!」と言ってました。笑

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(笑顔が引きつっています。笑)

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(ドイツ人の彼は余裕そうです。笑)

 

一番最後に、靴を置いた場所に戻って靴を履きました。

 

靴を履くともう足の痛みや地面の暑さ、石ころが前に転がっているかを気にする必要はありません。

 

アジャンター石窟群に行って忘れかけていた大切なことに気づきました。

 

「靴って偉大だ!!!!!」

 

※アジャンター石窟群では靴を持ち運ぶことを強くお勧めします。

 

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先生が働かない教師の日とは!?~独特なインドの学校文化~

 

学校に向かうバスに男の子がいました。

 

男の子はなんだかつまらなさそうに立っています。

 

8~9歳くらいの彼は、顔立ちが少し異なる僕が気になるのかチラチラたまに見てきます。

 

そこで僕は、

 

「どうせなら楽しませてあげよう!」

 

と思い、ノートパソコンを取り出して、日本やアメリカ、アフリカの写真を次々に見せていきました。

 

男の子は最初は少し戸惑いながらも、写真攻撃にやられて段々のめり込んでいきます。

 

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この子は「日本」のことを全く知りませんでした。

 

「忍者」、「侍」、「空手」といったいわゆる日本に対してのステレオタイプさえも持ってないのです。

 

ステレオタイプを持つことはよく批判されますが、テレオタイプを持ってるって事はその国のことは少しは知ってるってことなんだなと気づきました。

 

そう考えるとステレオタイプを持つって必ずしも悪いわけではないと感じました。

 

教師の日 

 

学校に着くと、先生たちがいつもより豪華な服装をしているのに気づきました。

 

聞いてみると、今日(9/5)は教師の日だそうです。

 

去年Teach For Japanがユネスコで決められている教師の日を盛り上げていましたが、インドでは当たり前のように毎年祝われているようです。

 

ユネスコで決められている教師の日は10月5日でしたが、インドではそれよりもちょうど1ヵ月早い9月5日でした。

 

アメリカの教師の日の様子はこちらから 

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アメリカの僕のいた学校で教師の 日を知っている人はいませんでした。。。笑

 

それに比べてインドでは、生徒たちは「教師の日」に、先生たちにメッセージを書いて渡します。

 

僕も嬉しいことに生徒から頂きました!

 

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これだけではなく、教師の日は先生たちが授業をしません。

 

代わりに5、6年生が低学年へ教えるという文化があります。

 

「教師の日は、いつも頑張っている先生に休んでほしい」ということらしいです。

 

実際に生徒が先生の格好をして教えていました。

 

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「この日のために5、6年生は授業の練習をしている」

 

と先生が言っていたように、授業はスムーズに進行

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

しませんでした!!!!!

 

実際は練習してないみたいで、教科書をみて何を教えようか決めています。

 

そんな空白の時間を作っている間に、生徒はたちまち混乱状態に。笑

 

歩き始める生徒、話し始める生徒、遊び始める生徒など様々です。

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後に、その様子は「動物園のようだった」と担任の先生が形容しました。笑

 

授業後に、授業を担当した生徒たちに感想を聞くと、

 

授業をすることはすごい難しかった。これからは先生の言うことをきちんと守って迷惑をかけないようにしようと思う。」

 

と言ってました。

 

いつもは「授業を受ける」だけなので、「授業をする」ことがどれだけ大変なのかを知る絶好の機会だったと思います。

 

実際に僕も「教える側」になるまで、どれだけ先生の仕事が大変なのか気づきませんでした。

 

授業中ほぼ立ちっぱなしで教えるので体力的にも疲れますし、生徒を叱る時などは精神的にも疲れます。

 

また、授業するときは準備する時間が膨大にかかります。

 

個人的な感想ですが、オフィスワークよりもずっとずっと大変です

 

そんな仕事を毎日当たり前にこなしている先生たちは本当にすごいと思います。

 

なので、この日みたいに「先生にありがとう」と言う日が定着しているのは、先生にとってはかなり嬉しいと思います。

 

日本でも教師の日が定着するといいですね!

 

10/5にはぜひ今までお世話になった先生などにメッセージを伝えましょう!!

 

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読書感想文のマニュアルが良いか悪いかって話~教育心理学の視点から~

 

昨日の朝日新聞の朝刊にこんな記事が出ていました。

 

www.asahi.com

 

関西地方の公立学校の先生が、読書感想文の書き方のプリント(ツイートではマニュアルと明記されているもの)を生徒に配布したのに対して、衆院議員の堀内照文氏が、以下の内容のツイートをして話題になったみたいです。

 

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実際に配られたプリント

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(上記の写真は【炎上】小学校で配られた読書感想文マニュアルに賛否両論の声 | netgeek から引用)

 

これを読んだ時に、僕が感じたことを書きたいと思います。

※あくまでも僕の個人の意見です

 

今回の論点は二つあり、一つ目は「マニュアルが効果的なのか」ということと、もう一つ目は「学校で作文指導を十分されずに読書感想文をいきなりやらせるのはどうなのか」ということです。

 

朝日新聞では。「マニュアルの賛否」のところだけに焦点が当てられていますが、堀内氏は

まだ作文指導のない1年生から課され、今年はこんなマニュアルが学校から!」

 

と学校の作文指導が十分ではないということにも言及しています。

 

①マニュアルが効果的か

 

結論から言うと、

 

「YES」であり「NO」であると考えます。 

 

こうゆう問題って白黒はっきりつけたくなると思いますが、大体はケースバイケースだと思います。

 

子どもは一人一人違うので、単純に「良い」「悪い」と言い切れないです。

 

このプリントが役に立つ生徒もいるし、そうでもない生徒もいると思います。

 

例えば、「読書を日ごろから習慣になっていて、文を書くのにも抵抗のない生徒」には必要がないでしょう。

 

自分の書き方などがある程度確立している場合は、無理に「こうしたほうがよい」と言わなくても生徒は自ずと書くことができます。

 

しかし、「日ごろから本を読む習慣もなく、文をほとんど書いたことがない生徒」にはこのような「やり方の説明」があっていいと思います。

 

「マニュアル」と言うと聞こえが悪いと思いますが、このプリントは「作文の書き方のプリント」と捉えればいいでしょう。

 

なぜ「やり方の説明」が必要なのか 

今インドの学校で、授業についていけない子を個別でフォローをしているのですが、「ついていけない」最大の理由は「レベルがあっていないから」です。

 

「引き算」のやり方もまだままならないのに、「繰り下がりの引き算」ができるわけないのです。

 

「アルファベット」もまだ完璧に習得していないのに、「英語の文を作ってみよう」は難しすぎるのです。

 

今回の読書感想文の宿題でもいきなり、「読書感想文を書こう」というのは「本を日頃ら読むという習慣にない子」にとってはステップが飛躍しています。

 

なので、このプリントはそのステップの穴埋めをするものとして先生は配布されてのでしょう。

ZDPとScaffoldingについて

 

教育心理学で有名なZPD(Zone of proximal development)という考え方とScaffoldingという考え方を紹介したいと思います。

 

これはロシアの心理学者のヴィゴツキーが唱えた「人はどのように新しいことを学習するか」の手がかりとなる考え方です。

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この上の図の一番内側の紺色の小さい円は「生徒が自分の力でできること」の範囲です。

 

そして、一番外側の緑の円は先生や大人の力を借りたとしてもできないこと」の範囲です。

 

そして、その2つの間にある水色の円が「自力ではできないけど、先生や大人の力を借りたらできること」の範囲です

 

この水色の円の範囲のことを心理学では「ZPD」と呼ばれます。

 

そして、生徒が「先生や大人の力を借りたらできる」ようになるためには用意周到なScaffoldingが必要です。

 

Scaffoldingは「足場」という意味ですが、ここでは「上の段階に行くためのサポート」という意味で使われています。

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この「サポート」がないと、生徒は「自力ではできないけど、先生や大人の力を借りたらできることの範囲」には到達できません。

 

いきなり読書感想文をやってきてというのは多くの生徒にとって、「足場がない状況で上に登ってきて。」と言われているようなものなのです。

 

なので、「文の書き方のプリント」は大事なサポートのうちのひとつだと思います。

②学校で作文指導が十分されずに読書感想文をいきなりやらせるのはどうなのか

 

上記で述べたように、「作文の書き方」のプリントを配布することは悪くないと思いますが、「夏休みにプリントだけ渡す」というのは生徒が困惑する可能性があります。

 

まず僕は「作文の書き方」を学校であまり習った覚えがありません。

 

僕がアメリカの大学にいた時は「文の書き方」の教え方というのがきっちりされていました。

 

アメリカでの文の書き方の教え方

 

それはもう、「マニュアル」と呼んでもいいほどしっかり決まっています。

 

二つ紹介したいとおもいます。

 

一つ目は5 Step Writing Processというものです。

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文を書くときには、

①執筆前の構想 (書く内容決め)
②下書き 
③添削 (内容チェック)
④校正 (文法チェック)
⑤出版

 

「この5つのステップを踏む必要がある」というもので、小学校でよく使われています。

 

また、書き方までかなり詳細に決められているのが、5 Step Paragraphです。

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1、一段落目は導入で自分の意見やトピックについて書く
2、二段落目から四段落目は自分の意見の理由や例を何個か組み込む
3、結論では導入で言った自分の意見のまとめを別の表現で言い換える

 

僕はこれを大学で習ったのですが、これを見たとき「そこまで決められているのか」と僕も抵抗感がありました。

 

これらのマニュアルがゴールではなく、スタートに過ぎない

 

1つ気をつけて欲しいのは、このマニュアルや書き方が「最終形」ではないことです。

 

これは基礎の基礎の型なのです。

 

日本での芸術等で弟子と子弟の関係で「守破離」と言われますが、これは「守」の部分に過ぎないのです。

 

教えを忠実に守り、確実に身に着けた後は、それを「破って離れなければ」いけません。

 

小学校の段階はまだやり方を身に着ける段階の子どもが多いので型を覚えさせるのもいいのではないかと思います。

 

まとめ

 

マニュアルが良いか悪いかは一概に言えないと思いますが、読書量が少なく、「何を書けば良いかわからない」という子どもにとっては有効だと思います。

 

しかし、そのやり方に従うのも初めの頃だけで、れてきたら「破って離れる」ことが大事です。

 

また、「マニュアル」と言うと聞こえが悪いと思いますが、「作文の書き方のプリント」と言えば抵抗感も少なくなると思います。

 

作文指導を学校でする時間を多く作れば、読書感想文にも生徒は困惑しなくなると思います。

 

人を動かす鉄則~インドでの家庭訪問から学んだこと~

 

日本のアニメや漫画は海外でも有名です。

 

しかし、どのアニメや漫画が人気かは国によって異なります

 

アメリカではナルトやワンピースが流行っていました。

 

アメリカで教育実習した時の最初の質問もナルトについてでした。笑

 

また、図書館には日本の漫画コーナーがあるほどです。

 

 

詳しくはこの記事に書いています。

 

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スワジランドで流行ってたのはドラゴンボールでした。

 

なぜか生徒の間で、僕のお兄さんが悟空という設定になっていました。笑

 

そして、インドで流行しているのは

 

、、、、、、、、、、

 

、、、、、、、、、、

 

「ドレもん」です!!!

 

「ドレもん」とは「ドラえもん」のこと。

 

インドでは「ドラえもん」と発音されずに、「ドレもん」とみんな言っています。

 

僕も黒板に書いてみたら、生徒たちは大喜び。

 

ドレもんコールがおこりました。笑 

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そして、放課後には家庭訪問に連れて行ってもらいました。

 

メンバーはTeach For India から派遣されている3人の先生とその育成担当のマネージャーと僕を含めた5人。

 

今回訪問するのは学校でよくトラブルを起こす生徒の家。

 

学校から車で15分くらいのところでした。

 

家は板を組み合わされただけで、南アフリカのスラム街で見た家と似ていて、こんなかんじでした。

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家のドアをノックすると、愛想がよさそうなお母さんが迎えてくれます。

 

家の中にあるのは、汚れたキッチンと2つのベッドのみ。

 

床のコンクリートは剥がれていて、とてもきれいといえる状況ではありません。

 

屋根は板が置かれているだけで、雨が降ってきたら雨漏りは避けられなさそうです。

 

トイレやシャワールームもなく、どこで体を洗っているのか疑問に思いました。

 

宿題をするための机などはもちろんなく、勉強する環境は家に整っていないのは一目瞭然です。

 

早速、先生たちが話を始めます。

 

「学校でトラブルを起こすこと」、「宿題をやってこないこと」、「生徒の成績がよくないこと」、「家で暴力をうけていると聞いたこと」などを話していきます。

 

保護者は生徒の学校の状況を聞いて 、渋い顔をしていました。

 

また、家庭訪問している際にも母親が生徒を叩いているの見ました。

 

先生が止めるように話すと、

 

「良くないとは思っているが、自分も同じように育てられたので反射的にしてしまう。習慣のようなもので、簡単に直せない。

 

と言ってました。

 

話をよく聞いてみると、父親がよくお酒を飲んで自宅に帰ってきて、子どもたちに暴力を加えるということがわかりました。

 

「子どもへの暴力を止めること」、「家で宿題を手伝って欲しいこと」を念押しして学校に戻りました。

 

家庭訪問は生徒の親と直接会えるだけではなく、家庭の様子を見ることができるので生徒のことを知る貴重な機会でした。

 

学校に戻った後に、家庭訪問の様子を見ていたマネージャーは3人の先生に重要なことを伝えました。

 

「子どもと接する時と同じで、最初に親と信頼関係を築かなければいけない。信頼関係が構築されてない状態で、「こうしてほしい」と要求してもなかなか受け入れてくれない。」

 

このことを聞いて、僕が塾で働いていた時の苦い経験を思い出しました。

 

6年生の受験生を受け持つことになって、最初に電話した時のことです。

 

僕は「今の学力では志望校に受かることは難しい。基礎がぜんぜん固まっていない」

 

という趣旨のことを言って、保護者が不機嫌になってしまったのを覚えています。

 

今思えば「信頼関係ができてない時に否定的なことばかりを言うのは相手に悪印象を与える」とわかりますが、その当時は気づきませんでした。

 

結果的にその子は第一志望に合格することができたのですが、最初の電話でもう少し保護者のことを考えていたら、その後もっとスムーズにコミュニケーションを取れていた思います。

 

「信頼関係の構築」

 

これは、保護者だけではなく子どもと接する時にも最も重要な要素の1つだと思います。

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 子どもが動くかどうかは「先生との信頼関係」が大きく影響します。

 

「先生のことを好きになると、その先生が教える教科のことも好きになる」っていう経験は皆さんもあると思います。

 

また、多くの論文で「生徒と先生の良い関係が成績向上だけではなく、生徒の精神的な支えになる」と述べられています。

 

先生と生徒の信頼関係が構築されていると生徒が「学校を辞める」可能性が半分になるというデータもあります。

 

教える教科の知識を知っていることはもちろん重要ですが、生徒と「繋がる」ことができるかというのも同じくらい大事だと思います。

 

当たり前のことですが、家庭訪問を通して改めて感じました。

 

 

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インドの給食は毎日カレー!?~各国の給食を5段階評価して発表!~

 

いつものように学校に向かっていると、突然バスが止まりました。

 

かなり時間が経ってもバスは動きません。

 

そして、乗客が外に降り初めました。

 

どうやらバスが故障して動かなくなったみたいです。

 

別のバスを待つ乗客たち。 

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バスが動かなくなるなんて!!笑

 

仕方なく、他のバスに乗り換えましたが学校に到着するのが少し遅れてしまいました。

 

学校に到着すると、既に授業は始まっていました。

 

授業は「Design For Change」。

 

子ども達の身の回りにある問題を発見して、どうやったら解決できるかを考える授業でした。

 

子どもたちは、

 

①町が汚い
②家庭内暴力
③アルコール依存症
④ペットへの虐待
⑤タバコの喫煙

 

などの問題を挙げていました。

 

まだ3年生なのに、色々よく気づいて驚きました。

 

やっぱり子どもってよく見てますね。

 

次回の授業では、「どうこれらの問題を解決するかというのを話し合う」ことになって授業が終わりました。

 

そして、休み時間になりました。

 

1人の生徒に一緒にご飯を食べようと言われたので、生徒たちと外で食べることに。

  

インドの学校では給食が無料で配布されます。

 

生徒は器だけ持ってきて、お昼になると外に出ます。

 

お昼の時間になると、給食を作る人が大量のご飯を作って学校に持ってきます。(学校内に給食室がないからです)

 

給食を作る人は政府からお金をもらっているみたいで、毎日200人分の量のご飯を作ってきます。

 

今日の給食は「キチュリ」といわれるインド料理です。

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「キチュリ」とは豆と水分を多く含んだお米の料理らしいです。

 

 僕も少しもらってみました。

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味は・・・

 

・・・・・

 

・・・・・

 

おいしい!!!

 

香辛料がよく効いていますが、あまり辛すぎることもなくとても食べやすいです!

 

ちなみにほかの日の給食はこんな感じです。

 

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カレー!!! 

 

と思うかもしれませんが、これは「ダール」と呼ばれるものです。

 

カレーに豆が加わると「ダール」という名前に変わるみたいです。

 

 

こちらは大豆とご飯の「ソヤビーンライス」 

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そして、「キチュリ」の香辛料が違うバージョン。 

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またまた、「キチュリ」の味が違うバージョン。笑

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「ダール」以外は全て似てますが、料理の具材や香辛料の種類が若干毎日異なります!!

 

美食家ではない僕には味の違いがあまりわかりませんでしたが。。。

 

ちなみに、アメリカの給食はこんな感じでした。

 

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THE・アメリカって感じですよね。笑

 

詳しくはこの記事に書いてあります。

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スワジランドの僕が行った学校は給食はなく、サンドイッチなどを生徒が持ってきていました。

 

日本の僕の通っていた小学校の給食はこんな感じです。

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さて、ここで僕の独断と偏見で各国の給食を5段階評価してみようと思います。笑

 

 

インド

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味      ★★

ヘルシー   ★★

レパートリー ☆☆☆

給食費    ★★★

 

総合評価   ★★★

 

<コメント>

香辛料の効いた野菜とご飯中心のヘルシーな給食はおいしかったので、味とヘルシーさに星を4つ付けました。しかし、料理の味が毎回似ていたためレパートリーは星2です。また、給食費が無償であるので文句なしの星5です。

 

アメリカ

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味      ★★☆☆

ヘルシー   ☆☆☆☆

レパートリー ☆☆

給食費    ★★★

 

総合評価   ☆☆☆

 

<コメント>

ジャンクフードを毎日食べている気分だったので、味とヘルシーさは低評価です。給食費は家庭の収入によって給食費が減額、または無償となる場合が多いので星を4付けました。

 

日本

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味      ★★

ヘルシー    

レパートリー 

給食費    ★★☆☆

 

総合評価    

 

日本の給食はおいしいかったです。(自分の通っていた学校です)そして、栄養バランスやレパートリーも豊富だったので星5をつけています。給食費は全国平均1ヵ月約4000円と高くはないですが、インドなどに比べると高いので星3にしました。

 

※一部の自治体では給食が無償であったり、家庭の収入によって給食費が減額、または無償という制度も一応あるみたいです。(どのくらいの家庭が実際に減額されているかはわかりません。)

 

文科省ページ: URL 中央教育審議会義務教育特別部会(第1回)議事録・配布資料 [資料7]-4

 

まとめ 

給食はその国の文化が色濃く出るなーと感じました。

 

やっぱり、日本の給食が一番ですね!!!!

 

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「平等」という言葉の落とし穴 ~インドの学校で思ったこと~

 

今日も学校に行ってきました。

 

学校まで90分かかるため、7:30から始まる学校には5:30に起きて準備をしなければいけません。

 

インドの学校は普通12時に学校が終わります。(他の先生にも聞いてみましたがこれは一般的だそうです)

 

その後先生はすぐに帰宅できます。

 

なので大体学校にいる時間は5時間ほど。

 

先生が10時間以上学校にいる日本とはかなり違います。

 

無事に学校に7時半前に着きましたが、先生がいません。

 

待つこと10分。

 

もう授業開始時間から10分過ぎています。

 

困惑する生徒たち。と僕。

 

先生が来るまで時間を繋ごうと日本の写真を見せ始めます。

 

40分くらい日本の写真や日本の文化について話しましたが、先生はまだ来ません。

 

他の先生に聞いてみると、

 

「3年生の先生は今日は体調不良で休みだよ。聞いてなかった?」

 

「。。。。。」

 

「聞いてません!!!」

 

「だから3年生をよろしくね!

 

と言われました。(後にメールを見ると、僕が家を出た後にメールが入っていましたがWiFiがないとインターネットが使えない僕はオフィスに戻ってから初めてメールを見ました。)

 

3年生をよろしくね!」

 

と言われても、何も用意してないんですけど。笑

 

と思いながら、昨日の算数の続きを教えようと決めました。

 

そしたら、マーカーがないことに気づき、他の先生に聞いたら事務室からわざわざ取ってきてくれました。

 

この教室には去年まで黒板がなかったため、今年からホワイトボードを購入してつけたそうです。

 

算数の問題をホワイトボードに書いていきます。

 

そして、途中でおかしなことに気づきました。

 

 

 

なんと一回書いたら、マーカーが消えないのです。

 

 

「。。。。。」

 

 

ホワイトボード用ではないマーカーだったみたいで、生徒に協力してもらって、みんなで消しゴムで30分程かけて消しました。笑

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算数の簡単な足し算と引き算の問題を黒板に書いたのですが、クラスの勉強のレベルがばらばらで、すぐに終わってしまう子もいれば、一問も解けない子もいます。

 

説明を1回で分かる子どももいますが、1回ではわからない子もいます。

 

なので、解ける子どもにはもっと問題を与えて、解けない子どもには個別でフォローをします。

 

得意ではない子が、一問でも解けたら、かなり褒めてハイタッチをします。

 

また、学校に来ることで精一杯の子もいます。

 

前日に、勉強に集中してない生徒がいたので先生に聞いてみたら

 

「あの子は先月父と兄を同時に亡くしたんだよ。だから、やっと最近明るくなってきた」

 

と言ってました。

 

この学校の生徒の家族が亡くなることはかなり頻繁に聞きます。

 

他の生徒にも、

 

「なんで昨日学校に来なかったの?」と聞いたら、

 

お兄ちゃんが死んでしまったから」と言っていて驚きました。

 

そんな子どもが勉強に集中することはとても難しいことです。

 

僕だって、家族の誰かがなくなったら、長い間勉強に集中することができないと思います。

 

なので、僕は生徒に対して同じ対応をしないようにしています。

 

 生徒によって異なる対応を心掛けています。

 

「子ども達を平等に扱うべきである」という意見があります。

 

しかし、僕は教えるときには「平等」よりも「公平」であることが大事な気がします。

 

英語では「Equality」と「Equity」と訳されます。

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この写真でもわかるように、「同じ」サポートを全員に与えることよりも、それぞれに「適した」サポートを与えることが重要だと考えます。

 

日本人はなんだか「平等」という言葉が好きなような気がします。

 

「みんなを同じように扱う」という「平等」は聞こえがいいですが、「個人の違い」に対応できないという穴があります。

 

生徒は一人一人異なるのだから、それに合うように先生も教え方や対応の仕方を変えるのはごく自然なことだと感じます。

 

「違いに寛容な学校」が「違いに寛容な社会」を作ることの初めの一歩であると思います。

 

日本の学校も多様化していくと思うので、先生がまずは多様化のことを理解しなければいけない。

 

そんなことを感じた日でした。

 

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観光だけじゃわからない!?インドの学校に行って初めてわかったこと

 

 

インドに着いて数週間が過ぎ、オフィスワークにもだんだん慣れ始めてきました。

 

現在は教育系NPOの「Teach For India」の採用・選考インターンとして、業務の手伝いをしています。

 

Teach For India」は貧しい子どもが集まる学校に教育に情熱を持った人を教師として2年間派遣するプログラムを運営しています

 

そしたら上司に、

 

「実際に学校行ってみる?」

 

と聞かれて

 

「はい(((o(*゜▽゜*)o)))」

 

と即答。

 

そして行ってきました!

 

インドの学校!

 

今回行った学校はインドの中でも貧しい子どもが集まる公立学校。

 

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学校の敷地に入ると、生徒たちがざわめき始めました。

 

この生徒たちの反応を見るのも、アメリカ、スワジランドと3回目。

 

各国の生徒たちの反応が微妙に異なるのが面白いです。笑

 

一番すごかったのはスワジランドです。

 

スワジランドでは僕を見た瞬間に生徒たちは抱きついてきました。笑

 

反対にアメリカでは、少し距離を置かれたのを覚えています。笑

 

今回はその中間くらいです。

 

抱きついてくる生徒はいませんでしたが、生徒たちは果敢に握手とハイタッチを求めてきます。笑

 

「触れることにどれだけ許容か」はその国の重要な文化の1つだと思います。

 

この日の朝は全校生徒での朝会から始まりました。 

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インドの学校にもスワジランドや日本の学校と同じように朝会があるみたいです。

 

また、この写真からわかるように生徒が制服を着ているのがわかります。

 

「集団」という言葉が頭に浮かびます。

 

逆に、アメリカの子ども達の制服に対する拒絶反応がすごかったです。

 

「自分の着たい服を着ることは自分を表現する大切な手段の1つ。制服はそれを奪うもの。」

 

と小学生が言っていました。笑

 

そんなことは僕は小学生の時思ってもいませんでした。笑

 

そんなことを思いつつ、3年生の教室に向かいます。

 

教室で僕の自己紹介を簡単にすると、生徒たちは僕のことを「バイヤ」と呼び始めました。

 

これはヒンディー語で「お兄さん」という意味で、若い女の先生だと「お姉さん」という意味の「ディディ」と呼ばれます。

 

Mr. Masaki」とか「Teacher Masaki」と呼ばれることには慣れていたのですが、「バイヤバイヤ!」と呼ばれるのに慣れるのは少し時間がかかりました。笑

 

僕の自己紹介の後、生徒たちが僕に自己紹介をする番。

 

自己紹介では、「名前」と「好きなもの」を言います。

 

一人の生徒が「私はバイアが好きです。」

 

と言いました。

 

「バイア」とは僕のことです。笑

 

そしたら他の生徒も、

 

私/僕はバイアが好きです。

 

と言い始め、何故か会って10分でほぼ全員が僕のことが好きなことになりました。笑

 

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そして、自己紹介後生徒からのサプライズ!!!

 

生徒が手紙をくれました!

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この日僕が来ることを知っていて用意してくれていたみたいです。 

 

こんな歓迎をされるとは予想してなかったでの嬉しかったです!笑

午後

この日の給食の様子はこんな感じです。

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子どもたちは器だけを持ってきて、給食を無料で食べることができます!

 

ご飯と何種類かのスパイスを混ぜ込んだインド料理です。

 

日本、アメリカ、インドとその国の食文化が出ていて面白いです。

 

アメリカの給食はこちらから

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給食の休み時間から帰ってきてた生徒たちは興奮状態です。

 

なので、休み時間の後は「ゼン・ゾーン(Zen Zone)」と呼ばれる興奮を鎮める時間が10分間あり、生徒たちは目をつぶって自分を落ち着かせます。

 

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その後はお祈りです。

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日本、アメリカ、スワジランドにはなかった、インドならではの文化が出ていると感じている瞬間でした。

 

日本、 アメリカ、スワジランド、インドの学校を見てみると改めて、学校はその国を映し出す鏡のようなもの」だなと感じます。

 

「全校生徒が集まる朝会があるのか」、「制服があるのかないのか」で、その国が「集団」を意識しているのか「個」を意識しているのかを見分ける手がかりを掴めます。

 

その学校で「祈りがあるかないか」、「どのような祈りをするか」で、その国の宗教や宗教に対する考え方が垣間見えます。

 

給食を見るとその国の一般的な食べ物がわかります。

 

子どもたちが話す言語を見るとその国の歴史が垣間見えます。

 

子ども達の家族の話を聞くと、一般的な家庭がどのような暮らしをしているかがわかります。

 

このようなことはただ観光をして、その国の表面的な部分しかみていないと知ることが難しいと思います。

 

観光だけではなく少し地域にコミットして初めて見えることがたくさんあります。

 

僕は観光するよりも、「学校に行ってその国のことを一歩深く理解すること」に楽しみを感じるようになりました。

 

オフィスに引きこもってるよりも、やっぱり学校に行くっていいです!

 

学校に行くと子ども達からエネルギーをもらえます。

 

その国がいくら貧しくても、その国の政治がいくら腐敗していても、子供達はいつも決まって元気です。

 

子ども達を見ると、まだこの国は希望があると感じます。

 

「子ども達は私達の未来の希望」です。

 

その希望を潰さないような教育を全ての子供が受けることができたらいいなと思います。

 

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