アメリカの高校が日本と違いすぎる!
先日、「授業中にテクノロジーをどう使うか」という話を現地の高校で実際の先生から聞いてきた。
まず、アメリカの高校の外観はこんなかんじ。
夜に行ったので高校っぽくみえない。
教室の様子。
ドキュメントプロジェクター、スマートボード(電子黒板)、ホワイトボードなどなど
もちろんこの学校は公立高校である。
数学を教えている先生の話では、その学校では、
出席管理、宿題提出、宿題評価、成績管理を全てオンラインで行う、
「Online Learning Management System」 が整っているそうだ。
また、授業内容は全て記録され、休んだ生徒やもう一回授業を確認したい生徒がオンラインで見れるようになっている。
学校内ではWi-Fiが完備されてて、生徒(小学校・中学校・高校)一人一人に無償で支給されているMacBook Airを存分に使うことができる。
Apple-TVの機能を使って生徒のパソコンのスクリーン画面をプロジェクターに移すことも可能。
小学四年生以下はMacBook Airの変わりにIPadが無料支給されているということ。
(※IPadはキーボード入力がしにくいことが欠点であるが、直接手書きすることがで きるのが利点である)
全員に支給されたことで、家庭の経済状況に関わらず、
全ての子供がテクノロジーにアクセスすることができる。
テクノロジーを使うことにより、
・画像、動画、インターネットにアクセスでき、生徒が授業の内容を視覚的に理解でき
る。
・授業の展開の選択肢が増え、特別支援を必要とする生徒の多様なニーズに合わせるこ
とができる。
・休んだ生徒やもう一回授業を確認したい生徒が授業を視聴することが可能。
・Google Docs、Prezi などの複数人同時編集ソフトで協力し、より洗練された作品を作
ることができる。
例えば、Desmos graphing Calculatorというサイトなどを使って、問題を解説するとこうなる。
一方で、テクノロジーの使用には未だ課題もある。
・紛失・故障時の対応
・授業中の生徒のSNSの使用
・インターネットを使ったテストの不正
・教師がテクノロジーの使用法を新たに学ばなければならない などなど
テクノロジーには賛否両輪あるが、ビル・ゲイツの言うようにテクノロジーはツールで
ある。
テクノロジーはただのツールである。子どもに協力させたり、やる気を出させるためには、教師の存在が最も重要である。
また、テクノロジーは日々ものすごいスピードで変化している。
1つのソフトの使い方を習得しても、5年後に同じ物が使われているかどうかはわからない。
「It's important for teachers to have a growth mindset.」
より重要なのは、新しいテクノロジーを学ぶことではなく、
教師が学ぶ姿勢を忘れないこと。