日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

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日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

早大を休学してアメリカのリベラルアーツカレッジで教育を学ぶ学生。アメリカ留学2年間終了後、アフリカに行き、現在はインドで働いている。多くの教育関係者、海外に興味を持った方に読まれるブログを運営中。

アメリカの学校に潜む4つの陰の部分とは?-教育実習8日目-

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今日の昼食は隣のクラスの女の子と一緒に食べました。

 

この子はこの学校では珍しく、アジア系の顔立ちをしていて、グループの中に入れずに1人でいることが多かったので気になっていました。

 

話を聞いてみると、中国で生まれて、5歳の時にアメリカ人の家庭に引き取られ、アメリカに引っ越してきたそうです。

 

最初は中国語を覚えていたみたいですけど、家でも話さないのでもう忘れて話せなくなってしまったと言っていました。

 

といっても、英語も他の子どもと比べたら5年間ほど習い始めるのが遅かったため、どっちもつかずで大変だと悩んでいました。

 

僕も、今の大学に日本人は一人しかいなく、言語に苦労するというその子の境遇がわかるのですが、わずか10歳でそれを体験してるとはだいぶしんどいだろうなと思います。

 

そういえば、 今日学校のホームページを見てみたら、僕のことが紹介されました!

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この学校では紙媒体の連絡などはほとんどなく、基本的にメールやホームページで情報が伝えられます。

 

僕が中学生の時は、電話の連絡網で情報が来ていたため、だいぶ違うなと感じます。

(日本でもまだ電話の連絡網が使われているのか気になります)

 

 

さて、今までは、アメリカの学校の目新しさから良い面をけっこう紹介しがちだったのですが、少し時間が経つと、最初には見えなかった問題や、日本のほうが良いところも見えるようになってきたので書きたいと思います。

 

①テクノロジーに関する問題

 

学校がテクノロジーを推進する一方で、もちろん苦手な先生もいます。

 

特に、あまり若くない世代の先生にとっては、今までの教えてきたやり方を変えなければいけないということもあり、大変だと思います。

 

隣のクラスの中年の女性の先生は、自身があまりパソコンに詳しくないことから、授業中にパソコンを一切使いません

 

一方で、僕の担当の先生は、パソコンを利用することを中心にして、授業を進めていきます。

 

なので、タイピングなどを見ると、僕の担当の先生の生徒たちのほうが格段に早いのです。

 

この様に先生がどの程度パソコンを使うかによって、生徒の能力にも差が出てきてしまいます。

 

 

また、テクノロジーのコストの面でも問題があります。

 

この画像を見てもらえばわかると思いますが、実は左側のポスターの貼ってあるボードは電子黒板なのです。

 

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しかし、この先生は一切電子黒板を使いません

 

なぜなら、ドキュメントカメラ、プロジェクター、IPadが電子黒板後に導入されて、もう電子黒板を使う必要がないと言っています。

 

これでは、電子黒板の導入費が完全に無駄になります。

 

また、生徒全員がコンピューターを持つようになったので、コンピューター室のパソコンが不要になります。

 

このように、せっかく新しいテクノロジーを導入したのに、「使えない」先生がいることや、もしくは「使う必要がない」のでお金が無駄になってしまうことがあります。

(不要になった機材は他のあまりお金のない自治体に売るといってましたが)

 

少なくとも、日本はテクノロジーが普及しているアメリカの学校の事例を参考にして、導入を検討してほしいと思います。

 

②掃除文化

 

日本と違って、基本的に学校を自分たちで清掃するという時間はありません。その代わりに、掃除する人をお金を払って雇っています

 

清掃員は、教室、廊下、トイレなどを済みから済みまで掃除します。

 

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なので、子どもたちは自分たちの教室をきれいに保つ・きれいに使うという習慣がありません。

 

僕は床を雑巾がけ、トイレ掃除、職員室掃除などを担当した記憶があります。(生徒間ではほうきがけが人気だったような気がします 笑)

 

完全に個人的な印象ですが、 日本人に比べて、全体的にアメリカ人はきれいに使う・きれいにするという意識が低いように思えます。(もちろん個人差はありますが)

 

これはもしかしたら、学校の掃除文化が影響してるのかもしれません。

 

③給食

 

これは以前も説明しましたが、給食の量や栄養価が心配です。学校で当たり前に出されるファストフードはアメリカ文化を象徴していると言えるでしょう。

 

kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp

 

特に貧しい家庭の子どもは、家でも学校でも、安くて健康にあまりよくない食べ物を食べなければいけないという食生活をしている傾向があります。

 

貧しい家庭の子どもほど肥満率が高いというデータがあるので、せめて学校では体に良い物を食べさせてあげたいですね。

 

④算数(数学)の学力

 

ある日、子どもたちが算数の問題を解いてるのを見てきました。5年生で現在習っている分野は分母の違う割り算の加法・減法です。

 

日本の学習指導要領と比較してみると、算数の学習進度は大体同じですが、生徒の計算力に大きな違いがありました。

 

生徒たちは掛け算がまだ、ままならない状況なのです。5年生でまだ1桁の掛け算にかなり時間がかかる生徒が多いです。

 

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(クラスで算数を勉強してる様子)

 

しかも、この学校はアイオワ州で2番目に良い学校とされてるのにもかかわらずにです。

(これは統一テストの結果、教師の学歴、教師の勤務態度などで決められるそうです)

 

これはアメリカには、「九九を覚える」という習慣がないみたいだからでしょう(友達にも聞きましたが覚えていないと言ってました) 。また、「百ます計算」なども行われないみたいです。

 

なので、基礎の計算の練習量が日本と比べて少ないと感じます。

 

逆にアジアの国出身の友達に聞いて見ると、大体みんな九九は暗記したと言います。国によって12の段まで覚えたなど、違うみたいですが。

 

よく、アメリカ人に「アジア人は数学得意だよね」と言われる理由がわかります。

 

人種の関係ではなく、 受けている教育が違うからですね。

 

<まとめ>

 

以上の4つの点が今までに気付いたことです。これからもっと増えるかもしれません。

 

このように比較してみると、日本の教育の良いところも見えてきたので、良いところはこれからも継続させていきたいですね。

 

質問でもあったらいつでもどうぞー!

 

<このブログのアメリカ教育実習記が本になりました>