日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

早大を休学してアメリカのリベラルアーツカレッジで教育を学ぶ学生。アメリカ留学2年間終了後、アフリカに行き、現在はインドで働いている。多くの教育関係者、海外に興味を持った方に読まれるブログを運営中。

日本人がアメリカ人に英語を教えられる!?日本人として英語の授業でできることとは? - 教育実習9日目 -

  

この日の朝は、自分の大学の同じ学部の人達が亡くなったスキーバスの事故のニュースを聞いて始まりました。

 

自分のたった1つ上の先輩に当たる人たちで、これから社会で活躍するというところだったのにかなりショックでした。

 

何が起きるかわからないこの世の中なので、一日一日を大切にしていきたいです。

 

毎日雪道を車で学校まで通ってるのでシートベルトはしっかりして最低限の予防策はします。

 

 

 

さて、今日はついに45分の授業をフルで任せてもらいました!

 

しかも教科は国語(英語)!

 

!!!

 

英語のネイティブスピーカーに日本人が英語を教えるなんてできるの!?と思うかもしれませんが、とにかくやってきました。

 

いちおう日本人が英語を教えることはできました。

 

というのも、国語(英語)の時間は、文法や発音などを学ぶ場ではなく、日本の国語の授業のように、「文章の読み方」や「考え方」を学ぶ場であるからです。

 

なので、英語が完璧にペラペラ話せるようにならなくても英語の授業は教えられるのです。

 

授業内容は「本の読み聞かせ」です。IPad、Apple TV、ドキュメントカメラをフル活用して授業をしてきました!

 

f:id:Finalist7:20160119113547j:plain

小さくて見づらいですが、左手にIPadを持って、スキャンした絵本をApple TVに映しています。

 

この授業のゴールは2つ。

1、能動的に文章を読めるようになる

2、違う視点から一つの事件について分析する 

 

どちらも以前に述べた、以下のアメリカのスタンダードに基づいて決めました。

 

RL.5.IA.1

Employ the full range of research-based comprehension strategies, including making connections, determining importance, questioning, visualizing, making inferences, summarizing, and monitoring for comprehension.

 

RI.5.6

Analyze multiple accounts of the same event or topic, noting important similarities and differences in the point of view they represent. 

 (Iowa Common Core から引用。訳は省略します。)

 

kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp

 

この2つのゴールを達成するためにしたことを説明します。

 

1つ目のゴールのために、ただ読み聞かせをさせるのではなく、「Interacrtive Reading Aloud(双方向の読み聞かせ)」と「Comprehension Strategies (読解ストラテジー)」を使いました。 (日本語の訳が探しても見つからなかったため、強引に訳しました)

 

要は、本の読み聞かせの時に生徒が言いたいことや質問をいつでも言っていいという読み聞かせです。

 

ふつう本の読み聞かせというと、ただ「じーっと聞いている」という風景が思い浮かびますが、「Interactive Reading Aloud」は生徒が能動的に読み聞かせに参加できるというメリットがあります。

 

「頭で考えている」ことを「口に出して考えて」、「聞こえる化」させます。

 

また、生徒は「Comprehension Strategies(読解ストラテジー)」を頼りに言いたい事や質問を言います。

 

1、なんで~なの?                    Questioning   (質問)

2、~って、今まで知らなかった!                                New idea    (新たな気づき)

3、~は、~っていう自分の経験を思い出した!          Connection   (結び付け)

4、~って、もしかして~なんじゃない?                     Prediction     (推測)

 

この4つのストラテジーが読解をする時に役に立ちます。(実はあと2つストラテジーがあるのですが、5年生なので4つに絞りました。)

 

この読み聞かせでは、「質問を与えて答えさせる」ということをせずに、質問も考えさせることが特徴です。

 

そして、2つ目の「違う視点から一つの事件について分析する」というのが日本人である僕が活躍できるところです。

 

まず、選んだ本はこちら。

f:id:Finalist7:20151110101040j:plain

「Shin's Tricycle(伸ちゃんの三輪車)」

 

以前にも紹介しましたが、この本は太平洋戦争時の男の子の実際にあった話です。

 

kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp

  

やっぱり海外で何ができるかっていったらどうしても日本のことを伝えることなんですよね。

 

海外で日本人がアメリカの奴隷貿易などの歴史を話すよりも、自分の生まれ育った日本のことを自分の体験を織り交ぜながら話したほうが説得力があります。

 

「日本側の視点から太平洋戦争について教えること」が2つ目のゴールに繋がります。

 

ちなみに、このようにゴールを初めに考えそこから授業を立てていくことを「Backward Design(バックワードデザイン)」と言い多くの先生に使われています。

 

この5年生たちはまだ太平洋戦争について学んでいないので、僕のせいで、アメリカに住んでいるけど日本の視点から太平洋戦争を勉強し始めるという子どもたちになってしまいました笑

 

この話はメッセージがストレートです。

 

「Wars are always brutal. No matters who starts one, innocent people die - even children like Shin.」

「戦争は残酷である。誰が戦争を始めたとしても、罪のない人が死ぬ - しんみたいな子どもさえも。」

 

生徒たちは話しにのめり込んでいました。

 

この授業後、先生に「この授業はとても考えさせられるパワフルな授業だった。他のクラスにもしてくれるか?」と頼まれて、別のクラスでも授業をすることになりました。

 

次の授業では、アメリカの資料を使って、アメリカの視点から太平洋戦争について話します。

 

生徒にアメリカからの視点、日本からの視点の両方を持ってもらい比較・対比をみんなでする予定です。

 

「戦争」というセンシティブなトピックで、さらに自分もまだまだ戦争については勉強中ですが、子どもたちに、幅広い視野を持ってほしいという考えからこのテーマにしました。

 

残りの4日間の授業でも戦争について話していきます。(この教育実習では、実習生が1つのテーマを5日間かけて教えることができます

 

子どもに「戦争」について教える上でアドバイスなどありましたら、ぜひ教えてください!

 

質問などもいつでもどうぞー!

 

<このブログのアメリカ教育実習記が本になりました>