日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

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日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

早大を休学してアメリカのリベラルアーツカレッジで教育を学ぶ学生。アメリカ留学2年間終了後、アフリカに行き、現在はインドで働いている。多くの教育関係者、海外に興味を持った方に読まれるブログを運営中。

【僕の授業で生徒よりも影響を受けた人とは】-教育実習10日目-

 

今日は1人の子にお昼に誘われました。その子は思春期に入りかけで、何事にもやる気が出ず消極的になっている子でした。

 

いわゆる「扱いにくい子」です(言い方が悪いかもしれませんが)。多くの先生も敬遠してしまいがちな子でした。

 

同じ5年生でも、心の発達にはかなり違いがあり、発達が早い子だともう思春期に入ってくる時期です。

 

なので、思春期に入っている子は、「友人関係」や「外見」、「周りとの違い」などを気にし始めて、ストレスを抱える子も多いです。

 

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先生はそのような子を「気づい」てあげて、他の子とは違ったアプローチをしてあげることが大切です。

 

僕は、意識的に声をかけたり、良いところを見つけて褒めたりという細かいことですが重要なことをして、少しずつ信頼関係を築いていきました。

 

休み時間には一緒にサッカーや折り紙をしました。

 

その結果、今日「テーブルに来て一緒にお昼食べようよ!」って言ってくれました。

 

そして、一緒にご飯を食べましたが、何を話していいのかわからずもじもじしてるので、「本当にサッカー上手だよね」と言ってあげると笑顔になって、それから色々話してくれました。

 

中学校に入ると思春期に入る子がより多く、その分、先生が生徒の扱いに手を焼くことが多いです。

 

しかし、それと同時に、思春期の子どもに大きな影響を与えることができるのも中学校の先生です。

 

子どもの成長につれて、先生の仕事も変わってくることは大変ですが、それこそが先生のやりがいの一つである思います。

 

 

さて、この日は「伸ちゃんの三輪車」を読み終えました。

 

多くの子どもたちは主人公が4歳になる前に死んでしまうことがショックで、

 

「これは本当の話?」「何でアメリカは爆弾を落としたの?」

 

などという質問が出ました。(「何でアメリカは爆弾を落としたの?」という質問に対しては、その次の日に説明する予定なので「それは良い質問だね。それは、明日勉強していくよ」と言いました。)

 

その後、実際の広島平和記念館と原爆ドーム、きのこ雲の写真を見せました。

 

原爆ドームはグーグルストリートビューを使って擬似的に広島に行ってみました。

 

日本の街並みを見れると同時に、絵本の中に出てきていた川などが見れるので、本と実際の世界を繋ぐことができます。

 

子どもたちも「本物」を見る事ができて興奮していました!

(実際に広島に行ってはいないので本物ではないですけど笑)

 

実際に僕は広島に行ったことがないので、日本に帰ったらすぐにでも行きたいです。アメリカ行く前に、やっとけば良かったなぁと思うことの一つです。

 

この絵本は良くできていて、原爆ドームの絵が複数ページにわたって描かれていたり、色々伏線が上手く張られています

 

特に表紙が良くできていて、一番最後に表紙に戻って種明かしをしました。

 

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本を読み始める前に、生徒たちは「伸ちゃんが魔法の三輪車にのって空を飛ぶ話」と予想した子が多かったのですが、実際は戦争の話でした。

 

この表紙をよく見ると、

 

・きのこ雲が描かれている

・原爆ドームや原爆ドームの前にある川が描かれている(写真でははっきり見えませんが)

・「平和のシンボル」である鳩が描かれている

・伸ちゃんは空に浮いてるのではなく、天国に向かっていっている

・絵の上半分の明るいタッチと、下半分の暗いタッチの対比

 

などなど、実は表紙の絵から読み取れることが多いです。

 

この絵本はものすごく子どもへオススメなのですが、このイラストは英語バージョンだけで、日本語版はまた違う絵みたいです。

 

こちらが日本語版です。

 

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授業後に担当の先生に、「この話は5年生の読み物にぴったりだ。今まで、この話や日本側からの視点の太平洋戦争について知らなかったので、私自身学ぶことが多かった。来年からは必ずこの本を使って、読み聞かせをするよ」と言ってくれて驚きました。

 

その先生は伸ちゃんと同い年の娘がいて、感じることが多かったと言います。

 

こう言われて強く感じたことは、

 

1人の子どもを変えることも重要だが、1人の先生を変えたほうが次の世代への影響が大きい

 

ということです。

 

これは以前から思っていた自分のやりたいことの一つで、生徒の育成の後、先生の育成などをやりたいなーとぼやっと考えています。

 

先生だと1年間に見れる生徒は多くて150人程度です。

 

しかし、先生の先生だと、1年間に同じ150人でも、彼らが先生になると、彼らを通して1年間で、150×150=で25000人に影響を与えることができます。10年間だと250000です。

 

将来どう考え方が変わるかわかりませんが、今はこんなことを考えています。

 

次の授業では、「真珠湾攻撃で生き残ったアメリカ人兵隊のインタビュー」を生徒たちに見せます。

 

質問・コメントなどいつでもどうぞー!

 

<このブログのアメリカ教育実習記が本になりました>