日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

休学してアメリカのリベラルアーツカレッジで教育を学ぶ学生。アメリカ留学2年間終了後、アフリカに行き、インド、南米の学校で働いてた。多くの教育関係者、海外に興味を持った方に読まれるブログを運営中。

「出来すぎた」教育実習だった~教育実習最終日~

 
気づいたらあっという間で、もう最終日。。。

3週間って短いですね。

ですが、この3週間は学校行って、帰ってきてからはその日の実習内容をひたすら英語・日本語両方でアウトプットするという内容の濃い毎日でした。

 

それも今日で最後でとなると少し寂しいです。。。

 

今までの振り返り

最終日は、僕の授業のまとめの日でもありました。

 

なので、今日は、振り返りと今までの感想を書いてもらいました。

 

振り返りに使ったのは、「Quizizz」というサイト。(URL=http://quizizz.com/signup)

 

先生でも簡単に振り返りクイズが作れるサイトで、何より子どもが楽しめます! 

 

こんな感じです。

 

youtu.be

音や色々な画像を使って、子どもが楽しめるように作られています。

 

子どもたちも楽しんでいて、1回受けた後に「もう1回受けていい?」ってみんな聞いてきます。

 

よく考えてみてください。子どもたちが「テスト受けたい!」って言っているんですよ。

 

テクノロジーの力ってすごい。。。

 

このQuizizzの最大の長所は、先生の時間の取られる採点をする必要がないところです。

 

問題解答後、すぐに正しい答えが表示されます。また、全部問題を解き終わった後にも、自分の解答と正しい答えを復習することができます。

 

また先生のパソコンには誰がどの問題を間違えたのか、クラスがどの問題が苦手な傾向にあるかのかがわかります。

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僕の時は、「Mr.Masakiの苗字はなんでしょう?」という問題を作り、正解率が30%だったので、みんなで苗字を確認しました。笑

 

この問題は少しふざけていますが、生徒の多くがどの問題が苦手かを一瞬で見ることができるので何を復習すればよいのかがピンポイントでわかります

 

嬉しい事にこのサイトは日本語版もあり、おすすめです!
(生徒全員がアクセスできるデバイスが必要ですが)

マジック!

そして、最後の15分のホームルームを自分の好きなことをしていいと言われたので、マジックをしてきました!

 

子供たちから「マジック見せて」と言われていたので、最後に見せてきましたー! 

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子供たちの食いつき具合がものすごくよかったです。

 

「OH MY GOD! WHAT'S THE HELL!」って言ってました笑 

 

マジックって世界共通です。英語あんま話せない時はマジックで友達作ってました笑

 

そして生徒達から最後こんな物を頂きました。

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中には生徒達からのメッセージがあり、「来年俺の先生になって!!」「Mr. Masakiいかないで!」という嬉しくなることが書いてありました。

 

担当の先生からも、「教育実習生を持つのは私は初めてだったが、君はAMAZINGだった。このことは何十年経っても忘れないよ」というありがたい言葉を頂き、溢れる思いがいっぱいで帰路につきました。

 

いい思い出ができた3週間でした~!

 

 

 

教育実習の「罠」 

 

さて、教育実習はものすごく楽しかったのですが、少し冷静になって振り返りたいと思います。 

 

僕の教育実習の流れはこんな感じでした。

 

「教育実習行く」→「生徒にちやほやされる」→「子どもかわいいなって思う」→「最終日に生徒からプレゼントをもらう」→「先生なりたいなって思う」

 

これは実際多くの人が経験する教育実習だと思います。

 

しかし、この教育実習というのはあくまでも教育実習にしかすぎないということを忘れてはいけないと強く感じました。

 

教育実習は、「教師の仕事のほんの一部を切り取ったもの」でしかないのです。

 

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生徒達と年齢が一番近く、先生というよりもどっちかと言うと「お兄さん・お姉さん」的な存在の教育実習生。

 

生徒指導や怒ることもなく、生徒から好かれる。

 

さらに、先生が多くの時間を取られる業務をすることはない。


つまり、「教育実習」とは先生の仕事の「いいとこ取り」なのです。

 

教育実習の「構造上」こうなってしまうのは仕方がないと思うんですが、これはあくまでも教育実習だということを忘れてはいけないと思います。

 

現在日本では、「教育・学習支援事業」の大学新卒者の3年以内の離職率は47%というデータがあります。
(2012年 厚生労働省より http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/dl/24-17.pdf)

 

先生の仕事の現実をつきつけられて、「教育実習はこんなんじゃなかった」などと思う人もいるでしょう。

 

それを防ぐため、僕の今いる大学では卒業してから、先生になるまで半年間実際に学校に勤める期間があります。

 

この半年間は学校で授業をしますが、正式な雇用ではありません。

 

僕の学校では、教育実習は在学中に2回、卒業後に半年間なので合計3回、合わせて約8ヵ月あるということです。(他の学校や州はどうなのか気になります)

 

そのうえで、先生になるかどうか決められます。

 

しかし、日本では実習1回のほんの1ヵ月程度。

 

ミスマッチングが起こる可能性が高くなるのは必然的な気がします。

 

まとめ

 

教育実習の3週間は毎日新しい発見や気づきの連続ですごく楽しい体験をすることができました。

 

しかし、これは先生の仕事の一部を見ただけでしかないということを肝に銘じておきたいと思います。

 

ここまで読んでくださった方や、コメント・メッセージを書いてくださった方ありがとうございました。

 

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教育実習が終わり、これからは更新は週に1回程度になりますが、また面白いことを色々と考えているので、楽しみにしていてください!

来週からまた大学の授業がんばりますー!

 

※この実習記を添削・加筆したものが本になりました!!

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