ただ一つだけ問題が。。。 〜留学×料理〜
おじいちゃんの家から帰ってきた後は寮で残りの春休みを過ごしました。
春休みの間は、課題もあまりなく、比較的ゆったり過ごすことができます。
好きな時間に寝て、好きな時間に起きて、自分のやりたいことができ、学生最高!春休み最高!!
と思っていたのですが、ただ一つだけ問題が。。。
それは、「食堂が閉まっている!!」
いつも当たり前の様に食堂でご飯を食べてきた僕にとって、食堂が閉まることは大問題。
日本だったら、コンビニ弁当を買えばいいものの、この街のコンビニで売ってるものは冷凍ハンバーガーや冷凍ピザなど。
日本料理は作ることができますが、まず材料・調味料がない。
日本食を売っている店は当然の様にないし、アジア食専門店などもありません。
人口8000人の街には、レストランも限られており、一番近くのスーパーまでも歩いて30分かかります。
そして、フライパンやお鍋などの調理器具などももちろん持参していません。
ジムにいる時、映画を見ている時、トイレにいる時、ありとあらゆる状況で「何を食べよう」ろいうことを考え始めます。
初めて直面する「餓え」の危機。
こんな時には、「夢」や「平和」、「希望」などなんて考えて入られません。
頭の中は、ただ「生き抜く」ことしか考えられないのです。
「人間は、安全な環境で食べるものもあり、社会から認められてから初めて自己実現をへと向かうことができる」というマズローの欲求段階説をまじまじと感じることに。
(マズローの欲求段階説についてはこちらから、自己実現理論 - Wikipedia)
そんな時に、一筋の光が差し込んできた。のではなく、携帯の画面が光りました。
「I'm gonna cook dinner tonight for you.」
とのメッセージが。
すがるような思いで、「YEAHHHHHHHHH!」と返信。
そんなかんやらで、結果イラク人の友達と一緒に作ることになりました。
友達と一緒に料理するって楽しいです。笑
留学あるあるだと思いますが、一緒に料理することのメリットをあげていきたいと思います。
①他の国の料理が食べられる
一番はこれです。
特に、他の国からの留学生と一緒に料理すると多様な料理を食べることができます。
いろんな国の友達と料理して、メキシコ、アメリカ、ベトナム、ネパール、韓国、中国、イラクなどなどの料理を食べさせてもらいました。
「辛いもの」が大の苦手な僕は、香辛料の効いた料理にあえなく撃沈。(メキシコ、ネパールはきつかったです)
辛いものや熱いものを食べて、汗かくって他の国では珍しい様で、いつも不思議られます。
ともあれ、その国の人たちが作った本物の味の食べ物を食べることができるのはいい体験です。
(ルームメイトが部屋で料理している様子)
②「食べ物」の扱い方をみることができる
「自然」に神が宿ると考える神道が根底にある日本社会では、食べ物や、食べ物を作った人、食べ物を調理した人へのお礼を込めて「いただきます」「ごちそうさま」と言います。
しかし、これは日本特有のことです。
今まで出会った友人の中で、食べる前に「何か言葉を発する人」は見たことありません。
(僕みたいに、『アメリカでは心の中で言う』みたいに隠しているだけかもしれませんが)
牛を神と崇める宗教や、肉魚を全く食べない宗教もあります。
なので、その国の文化によって「食べ物」の扱い方は大きく異なります。
ご飯を一粒まで食べるか、残ったものをすてるか、全て食べなければ失礼か、食べ物を一度落としたら洗うかそれとも捨てるか、などなど
相手の国の食べ物だけではなく、食べ物に対しての態度を見ることができる瞬間が料理をしていて多々ありました。
③「美」の感覚を知ることができる
「きれい」「きちんと」という言葉はとても曖昧な言葉です。
何をもって「きれい」とするかは、文化によって、また、個人によって大きく異なります。
食器を洗ってもらっても全然汚れが付いていたり、はたまた、次回使う時まで洗わないで放置していたり。
洗剤をふんだんに使うのか、それとも必要な適切な量だけ使うのか。
「それ汚くない?」
「大丈夫!大丈夫!」
この様な会話はしょっちゅうあります。
未だに「トイレを流さない」、という感覚はわかりませんが、だんだん様々な「美」の感覚に慣れてきました。笑
「慣れ」ってすごいですね。
ルームメイトいわく「水の節約」だとか。笑
そんなかんやで、休みの間もなんとか飢えずに済むことができました!。笑
アメリカ生活も残りわずか2ヶ月です!