算数×日本文化×マジック!? ~スワジランドで教育実習~
学校には毎日バスで通います。
毎朝6時くらいに起きて、6時半のバスに乗ります。
バスって言っても、日本のようなバスではなくワゴン車のようなものです。
大体40分くらいかけて学校に通います。
朝のスワジランドは寒いです。笑
なぜなら、今スワジランドは冬だからです!!
南半球にあるスワジランドは季節が日本と逆転します。
「アフリカの冬」ってなかなか想像できないですよね。笑
朝夜には8度ぐらいまでしっかり冷え込みます。
しかし、アメリカのアイオワで-25度を経験していたのでこんなのへっちゃら!!
と思っていたら今住んでいる所にも学校にも暖房がないのです!!
なので、毎日寒さとの戦いを強いられています。笑
そして、今日の単元は「角度」でした。
「鋭角と鈍角を見分けられるようになる」というも。
以前の復習から始まり、立方体の1つの角を用いて、これは何度?といって、復習から導入に持っていきます。
そして、ここで日本のお札を取り出しました。
1000円冊札です。
子供たちは初めて見る日本のお金に興奮してます。笑
まずは、1000円札を子供に渡し実物のお金に触れさせます。
1000円札の裏側に描かれている、富士山について、この山登ったんだよーっていうのをも説明しました。
その後は、1000円札の角を使って、直角の復習を。
そして、1000円札の1つの角を斜めに折り曲げて、45度を作ります。
そして、「これって90度より大きい、小さい?」
と聞き、「小さい〜!」と言ったところで、このように90度より小さい角度を鋭角って言うんだよ。
という、前日に初めて知った鋭角という英語の単語をドヤ顔で紹介します。笑
そして、折ってできた135度の角度について、同じ質問。
「これって90度より大きい、小さい?」
と聞き、「大きい~!」と答えたところで、「これは鈍角って言うんだよ。」
鈍角は180度よりも小さくて、90度よりも大きいと定義し直して紹介しました。
そして、日本文化のあるものをまた取り出しました!
今度は扇子です!!!
これにも子供たちはものすごく食いついてきます。
扇子を使った目的は、扇子の作る中心角で、「これは鋭角と、鈍角、直角?」という質問をするためです。
生徒は、扇子が開くと共に、鋭角から直角、そして鈍角というふうに徐々に角度の名前が変わってるのが見えます。
何気ないアイデアで、算数と日本文化を融合した授業になりました~。
海外に行くときに扇子は必須アイテムです!!
そして、最後は復習で、また1000円札の角度を札を折りながら聞いていきます。
生徒は、「もう知ってるよ〜」という顔で、直角、鋭角、鈍角、という様に答えていきます。
しかし、今回はここからがポイントです。笑
そういえば、去年アメリカにいたんだよねー。という話をします。
アメリカではお金の単位がドルで、1000円札は大体10ドルくらいなんだよねーと説明。
生徒は、またしても海外の説明が始まったと思います。
そして、お札の説明を止めて、更にお札を折ります。
折って、折って折り曲げっていって、
最後にお札に「ふっ」っと息を吹きかけました。
そうすると、あら不思議。
1000円札がいつの間にかアメリカの10ドル札に変わっていきました。
これには生徒も
「!!!!!!」
今日一番の食いつきです!
何人かは驚いて教室の後ろに逃げて行きました。笑
予想していなかっただけに驚きも大きかったみたいです。笑
そして、10ドル札を生徒たちに触らせ、本物でありタネも仕掛けもないことを確認させます。
「1000円札はどこ行ったの??」
という質問を無視して、今度は10ドル札を使って、角度の名前の復習をして授業を終わりました。笑
昨日とは違って、算数と日本文化とマジックを掛け合わせた自分にしか出来ない授業ができたんじゃないかなーと思います。
これからもオリジナルな授業をしていきたいなーと思います。
※生徒たちが興奮して集中できなくなってしまうので、マジックをするなら授業の最後です。
そして、授業が終わった後はまたほかのクラスを見学しました。
そして目にとまったのはやはり2年生の教室。
担当の先生がいる教室をのぞいて見ると、 なんとあの2年生がちゃんと席に座って読み書きをしています。
なんと!!!
さすが担当の先生。
これが「経験の差」ですね。
昨日あれだけ世話を焼いた2年生たちが、先生の言うことをきちんと聞いています。
今日は見学する時間があまりなかったので、今度もっとじっくり観察して、どう学級経営しているのか秘密を探りたいと思います!
「他の先生の授業を見習って」どんどん吸収していきます!!