日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

休学してアメリカのリベラルアーツカレッジで教育を学ぶ学生。アメリカ留学2年間終了後、アフリカに行き、インド、南米の学校で働いてた。多くの教育関係者、海外に興味を持った方に読まれるブログを運営中。

教育実習生が担任に抜擢!?

 
前回の記事 の続きです

 

えっ???
 
 
クビ!!!??
 
 
そんな急に?
 
 
まだ学期の途中だし、週末でもないし、1日の途中だし、ってか授業の真っ最中なんですけど。。。。。
 
 
「2年生じゃあな」
 
 
と言って、先生は去って行きました。
 
 
これを聞いてパニックになったのは、生徒たちだけではなく僕もです。
 
 
何人かの生徒が泣き始めました。
 
 
必死に生徒たちを冷静にさせようとも効果はなく混乱状態に。
 
 
確かに、授業の途中にいきなり先生がクビになったって聞いたら、誰でもパニックになりますよね。
 
 
ましてや、まだ8歳の小学2年生にとっては衝撃が大きいはずです。
 
 
そこに校長先生が来て、
 
 
「事情は後で説明するから、担任の先生がやっていた授業の続きをやって」
 
 
と言われました。
 
 
担任の先生が行っていた授業はキリスト教について。
 
 
「えっと、キリスト教教えられないです・・・」
 
 
と言う返事を言う前に、校長先生は去ってしまいました。
 
 
残されたのはパニックの2年生と僕とキリスト教の教科書。
 
 
僕も事情がわからなくてパニックなのですが、先生としてしっかりしなくてはいけません。
 
 
おもむろに教科書を手にとり、今まで授業で進めていたところの続きを黒板に書き始めます。
 
 
Jesus ascends to heaven = Ascensionday
(キリストが天国に行った日はアセンションデイという)
 
 
そうなんだ。しらなかった。。。
 
 
と思いながら黒板に書いて、説明していきます。
 
 
そして、その場で即興で問題を作り、2年生にやらせます。
 
 
2年生は集中できるわけがなく、混乱した状態で時間が過ぎます。
 
 
しかしそれでも、なんとか20分ほど場を繋ぎ、待ちに待った休み時間。
 
 
校長室に行き事情を聞いて、その日の残りの全ての授業は僕が受け持つことに。
 
 
体罰が解雇の原因でした。
 
 
生徒の親から子供が体罰を受けたという電話があり、2年生の生徒たち全員に個別で話を聞いたところ、全員が受けたことを認めました。
 
 
生徒の頭を鷲掴みにしたり空気イスをさせたり力を使って子ども達の行動をコントロールさせたことが原因みたいです。

 

 

確かに僕も、「空気イス」の場面や、頭を鷲掴みにしている場面をみかけたことがありました。

 

それにしても、授業の真っ最中に解雇とは、かなり驚きました。

 

その後の午後の授業では、生徒も僕も混乱してましたが、なんとか放課後まで無事に終えました。

 

放課後には臨時職員会議。

 

会議では、次の先生を新しく雇うまで、普段幼稚園の補佐をしている先生と僕のチームティーチングで教えることに決まりました。

 

しかも、幼稚園の補佐をしている先生は、2年生のことをよく知らないので、よく2年生の教室にお邪魔していた僕が最初は主導権を握ることに。

 

実習としてたまたま行っていた僕が、実質2年生の担任を受け持つことに。

 

しかも、「学校一手に負えない」と言われる2年生です。

 

責任重大です。。。

 

来週がかなり不安になってきました。。。

 

しかし、同時にこの2年生相手にどこまで自分ができるのかというワクワクしている自分もいました。

 

今夜は色々と策を練らなければいけなさそうです。

 

教育実習も来週が最終週。

 

最終週にとてつもない試練が降りかかってきました。

 

~続く~

 

<このブログのアメリカ教育実習記が本になりました>