僕が発見した生徒を動かす「魔法の言葉」
火曜日。
机の配置を変えたことで、以前よりも机がずれやすくなり整列が難しくなったからです。
そして、一人一人の鞄を置く場所を決めました。
今までは、鞄を放り投げていたので、一人一人の場所にネームプレートをつけて、自分の鞄をどこに置けばいいかわかる仕組みを作りました。
生徒は「ここは私の場所!」と言って、自分の置く場所があることを喜んでいました。
片付けの基本は、「決められた場所に決められたものを置く」ことなので、この決められた場所を提示してあげました。
以前までは、「片付け」といっても何をすればいいかわからない状態だったので、一つ一つのステップを細分化して伝えました。
今日の授業では、少し日本のことを教えました。
「絵を書く」時間があったので、簡単な「日本の国旗」を書かせてみました。
書き終わったら自慢げに見せてきました。笑
また、お辞儀の練習なども生徒は喜んでやっていました。笑
異なる文化の慣習を楽しんでいるようです。
授業中には、クワイエット・ゲーム(Quiet Game)の実施をしました。
これは僕が考案したゲームで「ただ5分間黙って勉強をする」というものです。
この間は「おじゃべり、立ち歩き」一切禁止です。
「質問がある」時だけは静かに手を挙げて先生を待つことができます。
このゲームをしている間は、話し始めた瞬間にビヘイバー・チャートのネームプレートが下がります。
また反対に、5分間一度も話すことがなかったら、名前が上がります。
これを、授業中にうるさくなってきた時間帯を見極めて実施しました。
結果的に、生徒たちは見事に静まりました。
5分間生徒たちは一言も話さなかったので、ちゃっかり9分間までゲームを延長しました。笑
終わった後は、「よく集中していたね」と褒めて、名前を一段階上に上げます。
「常に静かにしている」必要はないと思いますが、1日の間に何分かは「しーんと」して勉強に集中する時間は必要だと思います。
掃除タイム
一日の授業の終わる前には、「掃除」の時間を作りました。
この学校は、アメリカと同様に掃除の文化がありません。
(この記事でもアメリカの掃除文化について書いています。)
なので、「清掃員」を雇って全ての教室を掃除をしてもらっています。
僕は、自分の教室は最低限は自分たちできれいにするべきであると考えたので、生徒たちに「ごみを拾おう!」と言いました。
これも、ただ「ごみを拾う」というのではなく、「ゴミ拾いゲーム」として、
「ごみを10個集めるゲームをしよう!」と言います。
なんでもゲームって言うだけで、あら不思議。
生徒たちは掃除するのをやる気出はじめます。
「ゲーム」って魔法の言葉ですね。笑
でも、こうしたちょっとした工夫やテクニックで生徒の態度ががらりと変わるのはとても興味深いです。
だからこそ、1つ1つの言動や行動まで気配りをしなければならないと感じました。
掃除をして教室もきれいになって、気持ちよく帰ることができた最終週2日目でした。
この学校にいるのも残り3日です。