マチュピチュに行けなくてわかった旅を最高に楽しむ方法
朝4時のフライトに乗るべくして、ロビーで待っていたら「遅延」のお知らせが流れました。
さいあくです。。。。
なぜなら、朝7時15分のマチュピチュ村に向かうバスに乗る予定だったのですが、このままだと間に合わなくなってしまいます。
「30分くらいの遅れならまだ間に合うかもしれない」と考えていたところ、2時間がっつり遅延してあえなくバスを逃しました。
お金を無駄にしただけではなく、その日マチュピチュ村に向かうことは不可能であるということを伝えられました。
がーん。。。。
友達と同じバスで向かう予定だったのですが、遅延のせいで僕の友達も一緒にキャンセルしてくれました。
しかし、なんとかマチュピチュ村に向かう方法はないかと色々調べたり、数々のツアー会社を訪ねたのですが、どの会社もダメでした。
仕方なく、マチュピチュ村には次の日の早朝に向かうことに決めました。
一日ぽっかり空いてしまいました。
ここで頭をよぎった言葉は、
「旅では起こることを楽しむと決めること」
という言葉です。
ちょうど飛行機で読んでいたこの本の言葉です。
旅はハプニングがあるから楽しいんですね。
なので、どうにかしてこの一日を最高の一日にしてやろうとムキになってきました。笑
そして、クスコで何かできないかと色々なツアーをみたのですが、どれもなかなかピンときませんでした。
アマゾンツアーや、アルゼンチンのバイクツアーなどを体験したのですが、なぜか
「あまり満足しなかった」
からです。
それはそのはず、ツアーにはガイドがいて、どこに行くか決まっていて、どう行くかも既に決まっていているんですね。
それだと、どうしても「受動的」になってしまうんです。
これって主体性がないんですね。
思考停止状態になるんです。
旅の醍醐味である、「自分で考えて行動する」という行為を完全に奪い取ってしまっているのです。
文科省も「これからの子ども達には主体性が必要だ!!!!」と言ってます。
これって、
「ツアーには申し込むな!!」「ペルーでも自分で考えて行動しろ!!!」
って文科省は言いたいと思うんです。
なので、ツアーを申し込む代わりに、自分たちでツアーを作ることに決めました。
自分たちで行く先を決めて、自分たちで何で行くかを決め、自分たちで道を調べていきました。
まずはツアー会社に交渉して、
「ツアーではなく、自転車を貸してください。ガイドはいらないです。」
とお願いしたところ、
「うちはツアーしかないんだ。」
と言われてあえなく撃沈。
。。。。。。。。
ここで簡単に諦めないところが肝心です。
だって、自転車でペルーの山々を駆け回るのって絶対に楽しいのがわかるじゃないですか。
そう強く思っていたので、他のツアー会社にも行きました。
ツアー会社はひたすらツアーを勧めてきますが、それを冷静にかわして、
「自分たちで行く。」
と言っていると、1つの会社が自転車だけ貸してくれることを了承してくれました。
自転車だけなのでツアーよりもずっと安く、「夜7時までに返してくれ」と言われました。
無事にバイクを借り、自転車で2時間くらいのクスコの穴場スポット「マラス塩田」に向かうことに決めました。
サイクリングをしているのは僕らの他にはいなく優越感に浸ります。
そして、美しい景色に魅了されました。
絶景です。
こんなに気持ちいのに、なぜサイクリングをしている人たちが少ないのだろうと最初に思っていましたが、それはすぐにわかりました。
それは、「高山病を恐れてるから」です。
。。。。。。。。
標高は3800メートルです。
富士山より高いです。
その標高で上っている時はものすごいしんどいです。
なので、かなりスローペースで休憩しながら行きました。
途中では、よくわからないおばあちゃんに
「これ飲んでいきな!!!」
と止められて壺の中のピンクの飲み物を飲んでみたら見事にビールでした。
「どんどんのみな。タダだよ!!」
とそのビールを一気飲みするおばちゃんは酒豪です。
富士山よりも高い場所で、ビールを飲んで酔っ払いながら、サイクリングするってやばいだろと思いましたが、しっかり飲み切りました。笑
そんなことをしながらサイクリングをしていると、2時間で着くところ、2時間たってもまだ目標の半分にも達してないという事態が起こりました。
ここで「目的地にたどり着かないのではないか」
という不安と
「もしこのまま日が暮れてしまったらどうしよう」
という恐怖に襲われました。
今僕たちが向かっている、「マラス塩田」には「マラス塩田ツアー」があり、車で1時間ほどで行くことができます。
しかし、僕たちは「自転車を選んだ」ことで3時間たってもまだ着きません。
「僕らも大人しく車で行けばよかったかも」
と一瞬思いましたが、目の前の景色をみたら「すぐさまこれが正しかった」と思いました。
確かに、車の車窓からも同じ景色が見えます。
しかし、車窓からの景色とサイクリングで一回一回止まって景色を贅沢に堪能していくのは雲泥の差です。
何よりも、車に動かされているのではなく、「自分たちで一歩一歩進んでいる感覚」がとても気持ち良いのです。
確かに、車で向かうのは一見楽で快適かもしれないですが、その分それを達成した時の達成感はあまりありません。
僕らはゴールへの過程を丁寧に一歩ずつ歩んでいきました。
その結果、「マラス塩田」に着いたときは出発してから5時間ほど経ってましたが、興奮と感動と達成感の入り混じった感情が湧きました。
この感情は、なかなか普段感じることができなく、ものすごく幸せな気持ちになりました。
上り坂で歩いたり、何度も休憩したり、頻繁に水分補給して、たどり着いた「マラス塩田」には特別な感情が生まれました。
そして、友達と一緒に行ったことでその喜びを共有できる素晴らしさがありました。
「自分たちで決める」
「仲間と喜びを共有する」
この二つは旅を最高に楽しむには欠かせないのかなと思いました。
バイクは7時に返さなければいけなかったのですが、2時間遅れの9時に戻ってきたのですが、僕らがちょうどバイク屋さんに行ったときに彼らがお店を閉めていたというミラクルが起きました。
ベストタイミングでお店に着き、延長料金も払わなくてもよく、
「君たちが遅いので心配した。もちろん自転車よりも、君たちの身の安全のほうだ。あなたたちは私たちの大切なお客様です。」
と言ってもらいました。
今日、マチュピチュ村にいけなかったという不運に見舞われましたが、その代わりにまたとない経験をすることができ、最悪の一日から最高の一日に変わりました!
明日こそはマチュピチュに向かいます!
kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp
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