ミャンマーのど田舎でバイクが動かない。。〜ミャンマー3日目〜
3日目はバガンに向かいました。
バガンはヤンゴンの北にある都市で、古い寺院や仏教の遺跡が集まっています。
日本の京都的な存在で、世界三大仏教遺産のひとつとされている都市です。
飛行機で1時間ほどで到着し、早速遺跡巡りをしました。
遺跡ツアーもあったのですが、ツアーだと受動的になってしまうので、自分で散策することにしました。
ここでは、自転車やe-bike(電動バイク)を借りて、遺跡をめぐることが一般的です。
初の電動バイクでしたが、「すぐできるよ!」と言われたので、挑戦してみました!
運転するのは簡単で、すぐさま乗りこなせるようになりました。
シュエジィ―ゴン・パヤーやアーナンダー寺院などを巡りました。
そして、土産品をみていると「Japanese money!」と言われました。
また日本のお金がほしいのかな?
と思っていたら、なんだか違うようです。
お札を見せてきました。
そして、そこには「Japanese Government」という文字が。
実はこれ、日本がミャンマーを占領していた時のお札なんです。
1942年から1945年までの三年間だけですが、ミャンマー(当時はビルマ)を日本が占領していました。
恥ずかしながら、この歴史は自分は今まで知らなったです。
しかし、現地にいるミャンマーの人たちは当たり前ですが知っています。
どの歴史的事実を知っているか、
どの視点で歴史的事実を知ってるか、
というのは国によって変わるのだなと再認識しました。
このことはアメリカ留学していた時にも感じました。
kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp
日本では、敗戦のことを詳しく習いますが、日本が他の国にした悲惨なことはあまり深く学びません。
違う国に行くと、違う国の視点から日本を見ることができてやっぱり面白いです。
記念にこのお札を買って、今度の授業でこの話をしようと思います。
教員になって旅をする面白いことは自分が学んだことをそのまま生徒に伝えられることです。
新しい学びを自分だけに留めておくのではなく、それを次世代の子どもに伝えられるのは教員をしていて楽しいことの一つです。
遺跡を一通り見終わった後、バイクでブラブラしていると「Orphanage」の文字が。
!!!!
孤児院だ!!
一度通り過ぎた後にまた戻って、建物の前でうろうろしていると、
「中に入りたいなら、聞いてあげよっか?」
と親切にも地元の人が声をかけてくれました。
「ぜひ!」
と言って、入らせてもらいました。
入らせてもらった後は、案内などは特にないので、外で話している子どもたちのところに言ってミャンマー語で話しかけてみました。
「ミンガラーバ」
「・・・・・・・・」
恥ずかしいのか何も反応してくれません。
どうしようかなと思ってたら、
「How old are you?」
と聞かれました。
!!!!!!
英語!!!!
思ってもいなかったのでびっくりしました。
英語を孤児院で習ってるみたいで、少しの会話ができました。
そしたら、「サッカー好き?」と聞かれて、一緒にサッカーすることになりました!
「一緒に15回頑張ろう!」と目標を決めて、みんなでリフティングをしました。
20分くらいしたら、15回無事に達成することができました。
英語
サッカー
どちらも世界共通だなぁと再認識しました。
塔に向かう途中でアクシデント
その後は、夕日を見にバガンで一番高い塔に向かいます。
電動バイクをブンブン走らせていました。
夕暮れが迫っていたので、細い抜け道を走っていたら事件が起きました。
だんだんとスピードが遅くなっていったたのです。
これはまさか???
メーターは最速で42kmだったのが、
だんだんと35、30、25、20、15と下がっていきます。
しまいには時速10kmまで落ちてしまい、歩いてるのと同じスピードになってしまいました。。
このままのスピードでは夕暮れに追いつかない。
この電動バイクを押して頑張るか。
しかし、バイクが重くて全然動かない。
バイクを置いて走り去るか。
どうする。どうする。
「バガンの夕暮れは絶対に見たほうがいい」と散々言われました。
このままでは見れないかも知れないと焦る一方で、刻一刻と迫る日没。
どうする。どうする。
そんな時に、1人の女神が現れました。
のてはなく、1人のオランダ人男性が後ろからきて
どうしたんだい?
と声をかけてくれました。
「バイクのバッテリーがなくなってしまって、動けないんだ。」
というと、
「じゃあ後ろに乗っていきなよ。バイクは場所を知らせて後で取りに来てもらいな」
と言ってくれました。
!!!!!!!
やはり女神でした。
こんな漫画みたいな展開で、後ろに乗っけてもらい無事に塔に到着。
日没前にギリギリ間に合いました。
そして、塔からみた景色がこちら。
バガンの遺跡が夕日に照らされてれています。
綺麗なのはもちろんなのですが、一難乗り越えた後にみる景色は格別でした。
帰るときに「助けてくれてありがとう!」とオランダ人にお礼を言うと、
「楽しい冒険だったよ!」と言ってくれました。
「起こることすべてをポジティブに捉える考え方」
素敵だなと思いながら、ゲストハウスに戻りました。(ちなみに電動バイクは帰りに少し動くようになったのでのろのろと乗って帰りました)
ゲストハウスにつくとインタビューを再開です。
観光もしますが、インタビューももちろんしています。
共有スペースに行ってみると、ミャンマー人の人たちが集まっていました。
完全にアウェイですが、勇気を出して部屋に入ってみました。
「インタビューをしたい!」
というと、快諾してくれました。
バガンに旅行にしに来ていて、同じ教会の知り合いみたいです。
ミャンマーの人たちは仏教徒が多いですが、キリスト教の人たちも少数いるみたいです。
なぜ旅行にしているのか、
普段どんなことをしているのか、
将来何をしたいか
などを聞きました。
インタビューの後、「UNOしない?」と誘ってくれて、一緒に1時間ほどUNOしました。笑
12時を回り、
「そろそろ明日の朝日を見に行かなきゃいけないから寝るね」
と言ったら、「1人で行くの?私たちも一緒に行くよ!」
と声をかけてくれました。
ミャンマーの人はものすごく温かくて、仲間が1人でいるとすぐ助けるみたいです。
1人で行くつもりだったので、一緒に行く仲間を見つけることができて嬉しかったです!
1人旅をするのは好きなんですが、きれいな景色を見た感動はやっぱり誰かと共有したいんです。笑
勇気を振り絞って声かけてインタビューしてよかった!
と思いました。
次の日は4時半に起きてみんなで行こう!ということになりました。
今日は31人にインタビューしました。
【100人インタビューまで残り24人】