多様化する教室
アメリカに来て早々1ヶ月が経ちました。
今は大学のサッカー部で毎日練習しながら、課題をこなしている毎日です。
さて、今取っているクラスの一つに、
「Diverse and Exceptional Learner」というのがあります。
アメリカの学校でよく問題になるのが、
「違う人種や民族の生徒の教室での交流」です。
多種多様な生徒が集まる学校で、それぞれがお互いの文化を尊重しながら交流していく、ということは簡単なことではありません。
何気ない一言で相手を傷つけてしまう可能性があるのです。
この授業で使っている「Can we talk about Race?」という本の作者は、
「教会を何で変えないの?」と友人に聞かれた際に、アフリカ系アメリカ人(いわゆる黒
人)が通うことができる教会が限られているという事実を白人の友人はまるで知らないこ
とで、悲しみを感じたそうです。
この授業では他にも、
人種など人をカテゴリー分けする意味はあるのか。「人種」とは本当に存在するのかどうか。アフリカ系アメリカ人が身体的に優れているのか。
ということについて議論しています。
クラスメイトに、「日本では人種について話したりするの?」と聞かれ、
すぐさま「いや、話さないよ」と答えました。
そもそも、アメリカに来るまで人種のことなどあまり意識したことがなかったです。
自分はAsianであると認識するまでも時間がかかりましたし。
しかし、国際化に連れて、日本でも人種や民族のことを話さなければいけない時期が来ると思います。
日本に一時帰国したときに、新橋のコンビニの店員さんが中国や韓国から来た人たちで、日本も多様化してきていると実感しました。
日本が多様化していくということは、学校の教室も多様化していくはずです。
日本語を話せない子どもや、日本の文化をあまり知らない子どもをどうクラスに溶け込
ませていくのか。
そもそも先生がそういう子達や保護者と上手くコミュニケーションをとれるのかどうか。
多様化するにつれて、今アメリカの学校が抱えてる課題が、日本の教室でも起こる日は遠くないような気がします。