日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

休学してアメリカのリベラルアーツカレッジで教育を学ぶ学生。アメリカ留学2年間終了後、アフリカに行き、インド、南米の学校で働いてた。多くの教育関係者、海外に興味を持った方に読まれるブログを運営中。

【アメリカの先生の年収っていくらぐらい?】-ぶっちゃけて色々アメリカの先生に聞いてみた!-

 

この日はMartin Luther Kingの誕生日で、祝日として学校が休みでした。

 

Martin Luther Kingは39歳で暗殺されてしまいましたが、彼の業績は多くの人に支持されました。

 

以前にも紹介しましたが、彼が暗殺された次の日に教師のJean Elliotが行った「青い目/茶色い目実験」は子どもたちの行動に大きな影響を与えました。

 

www.youtube.com

 

人種差別について自分の生徒に教えるために、子どもの目の色によって子どもの扱いをかえるということをしました。

 

この活動は賛否両論ありますが、白人の子どもたちは普段感じることのない、「差別される」という苦しみを肌で感じたと思います。

 

Jean Elliotは僕のいるアイオワ州出身で、近くの学校で教えていたらしいので何か繋がる物を感じてしまいました。

 

祝日なので学校は休みですが、先生はテストの採点や業務のために出勤しなければならず学校に行ってきました。

 

担当の先生と色々話しているうちに、公立学校の給与システムや先生の待遇について詳しく教えてもらえました。

 

以前に先生の一日について書きましたが、今回はもう少し詳しく深いところまで書きます。

 

kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp

 

 

まず今行っている学校は、基本的に終身雇用・年功序列です。

 

「長くいればいるほど、給料が多くもらえるという」、「定年まで雇われる」というのは同じですが、日本の公立学校と違い、移動がありません。

 

1つの学校に定年までいることができます。

 

日本の私立学校と似ていますね。

 

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そして、気になる先生の年収ですが大体

 

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このくらいだそうです。(詳細まではあまりいえませんが・・・・)

 

この数字を12で割ったら大体の月給になります。(気になる方は割ってみてください)

 

日本の先生より良さそうな気がしますね。日本の先生の給料は正確にはまだ知りませんが、Googleで調べたら大体は予想がつきます。(※アメリカでも地域・学校によって給与システムは異なります)

 

担当の先生は毎日7時半に出勤、4時前には帰宅しています。(家では大体1時間くらい次の日の準備をするみたいです)

 

そして、日本の先生と大きく違うところが、部活を担当しなくていいことです。

 

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部活といっても、1年間活動があるのではなく、1年間に1シーズンのみで、クラブ活動のようなものです。(冬の今の時期はバスケです)

 

また、部活を担当したい場合は、別手当てをもらうことができます

(部活や役職によって異なりますが大体年50万くらだそうです。)

 

当たりまえっちゃ、当たり前な気がしますが。

 

日本の先生はボランティアで行う部活の顧問。。。。

 

そのせいで、土日・祝日・夏休みなどの休日まで出勤しなければならないことに、、

 

そして、部活に時間を取られて、授業準備ができないとなったらもう本末転倒です。

 

担当の先生は、最初はアメフトの顧問をやっていたらしいですが、時間が思ったより取らてしまうことから、最初の数年で辞めたみたいです。

 

部活の顧問は先生でなくても、指導の資格を持っていて学校に雇われれば地域の人でもできるので、指導者不足にはならないそうです。

(資格は夏の研修などに参加すれば取れるらしいです)

 

また、忘れてはいけないことは、先生は夏休み・冬休み・春休みなど長期休暇があることです。

 

 

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この期間は学校が完全に閉まってるため、学校に行くことはありません

 

しかし、夏休みなどの長期休業期間も、他の月と同額の給料をもらうことができます

 

 

また、年に2回学校を休むことができる日があり、先生は学校を休むことができます。

(多くの先生はこの2日間を子どもの行事などに合わせて休むそうです)

 

その時は、地域に登録されている補助教員が代わりに来て授業をするようです。

 

先生が病気・怪我の場合も同様です。

(補助教員は退職した先生などが多いそうです)

 

退職は60歳頃ですが、退職後も、年収の平均の額の金額が毎年支払い続けられます

(これは先生が公務員であるためらしいです。)

 

退職後もお金に困ることはなさそうですね・・・!

 

<まとめ>

・学校移動なしの終身雇用

・年収が日本の先生よりも良い

・部活動の指導には別手当てがある

・長期休業中出勤不要

・年に2日休める日がある(多くの先生が利用)

・先生が休む時は、補助教員が代わりに来る

・退職後も、年収の平均額が支給される

 

色々聞いてみてみると、先生の待遇は日本よりかなり良さそうですね。

 

世界で一番働いていると言われる日本の先生。その労働環境は決して良いといえるものではありません。

 

これだけ聞いてると、アメリカで先生になりたいですね 笑

 

個人的には、日本の先生は部活の指導をしなくてはいけないというシステムが、先生の多くの時間を奪ってる気がします。

 

日本のシステムも将来変わっていくのでしょうか。

 

質問などあればどうぞ!

 

 

※日本の先生の給与システムについては100%の確証がないので、間違っていたら教えてください。

※この制度などはあくまでも僕の行っている学校なので、他の学校が全て同じなわけではありません。

 

<このブログのアメリカ教育実習記が本になりました>