日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

休学してアメリカのリベラルアーツカレッジで教育を学ぶ学生。アメリカ留学2年間終了後、アフリカに行き、インド、南米の学校で働いてた。多くの教育関係者、海外に興味を持った方に読まれるブログを運営中。

スワジランドでついに初授業!!

 
3日目にして初授業をしてきました!
 
前回の教育実習では、最終週までは授業の観察や先生の手伝いだったのですが、今回はすぐ授業をさせてもらいました。
 
結構色んな先生に、「うちのクラスで授業やる?」って聞かれるので、2回目の教育実習だから信頼されてるのか、授業をただ代わりにやってほしいだけなのかわからないですけど。。。笑
 
何はともあれ、授業を多くできて経験を積めるのはラッキーなので、どんどん授業を引き受けます。
 
塾講師時代もそんな感じで働いてたら、気づいたら1日中朝から夜まで15時間働き続きた時もありました。
 
さて、授業は5年生の「直方体」でした。
 
ちなみにこの地域の学校では、
 
幼稚園 3-5才
 
初等教育
1年生 6才
2年生 7才
3年生 8才
4年生 9才
5年生 10才
6年生 11才
7年生 12才
 
中等教育
8年生 13才
9年生 14才
10年生  15才
11年生   16才
12年生   17才
 
なので5年生の生徒たちは10才です。
 
この授業で意識したことは、できるだけ「算数と日常生活」を結びつけること。
 
「算数ってこんなところに使われているんだよー」っていうのを実感してほしかったからです。
 
教科書だけで勉強していたら、「何のために算数勉強するのだろう?」と思ってしまう生徒もいるかもしれません。
 
なので、身近にあるコーヒーの缶や本の箱、チョークの箱などを使って立体の形について説明しました。
 

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また、8角柱など身近に見つからなかった立体はプリントを紙とハサミを使って工作しました。
 

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そして、その中の1つの立体を解体して、展開図に繋げました。
 
教科書の展開図を見るより、実際に立体を展開したほうがイメージがわきやすいですよね。
 
立体を開く瞬間は生徒たちも「息を飲んで」見つめていました。
 
この生徒たちが夢中になって「シーン」となる瞬間はけっこう好きです。笑
 
そして、立体の特徴を解説するときには、後にある練習問題を使って解説します。
 
練習問題と同じものを使うことで、練習問題の時に「何も出来なくなる」ということを防ぐためです。
 
練習問題になった途端に、「何をすれば良いかわからない」という生徒がよくいます。
 
そうゆう生徒に「例題でさっき、みんなでやったよね!」
 
と言えば、彼らも思い出します。
 
そんな甲斐もあったからか、全員が練習問題を時間内に終わらせることができました。
 
大抵、何人かは終わらない生徒がいるので、全員終わっってよかったです。
 
そして、立体の解説中には「手に答えを書いて、正解だったらハイタッチ」というのもやりました。
 
「直方体の角はいくつでしょう?わかった人は手に書いて。」と言って、答えを手に書かせます。
 
日本では先生が手に何かを書かせるというのは衛生上物議を醸しそうですが、この学校の多くの先生が使ってたので自分もマネしてみました。
 
正解した時に「笑顔でハイタッチ」することで、セロトニン」を分泌させます。
 
「セロトニン」が分泌されると、生徒が「安心感」を持ちやすく、生徒と良い関係を築きやすくなります。
 
「微笑むこと」と「触れること」は、セロトニンを分泌させる方法のうちの1つです。
 
授業の最後に、最初に使った物をもう一回出して、「これはなんていう形だっけ?」というのを確認して終わりました。
 
授業も慣れてきて、見ていた先生に「テンポも授業構成も特に問題はない。」と言われました。
 
しかし、「普通」の算数をしただけで終わってしまった、というのが反省点です。
 
何か自分のオリジナリティーを出さなきゃなー、と感じました。
 
次の日では、また算数を担当するので、自分にしかできない算数の授業にしたいと思います!
 
そして、自分の授業後に他のクラスを回っていたら、2年生の先生が病院に行かなければいけなくなり、自分が読書の担当をすることになりました。
 
「読書」の時間は、生徒たちがそれぞれ自分で本を読む時間です。
 
ただ読んでいるのを「見ているだけ」。
 
 
 
なので、簡単です!!!
 
 
 
 
と思ったら、大間違いでした。
 
この2年生のクラスは「学校で一番手に負えないと言われてるクラス」で、席に座って本を読むということがとても難しかしいみたいです。
 
本を読み終わったら、次の本を渡すのですが、「その本はもう読んだ。読みたくない。難しいから嫌だ。」などなど。
 
また、1人の子どもが読んでる本の絵を周りに見せて、それを見に他の子どもが集まってきて。。。
 
 
動物園状態です。笑
 
 
でも、これは「元気がありあまっている」からであって、「彼らが悪いから」などではりません。
 
 
そんなとき、アメリカの学校での「読書の様子」を思い出しました。
 
みんなリラックスして、好きな体勢で本を読むことを楽しんでいました。
 
それを思い出して、生徒を外に連れ出し、外で本を読むことにしました。
 
 
おおー。みんなリラックスして読むの楽しそう。
 

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やっぱり、伸び伸びとしている姿を見るのは良いですね。
 
いやー、外に連れ出してよかったよかった。
 
 
 
と思ったら、5分後。
 
 
 
1人の生徒が地面にあった石を使って遊び始めました。
 
 
それを見た他の生徒たちもそれを真似し始めます。
 
 
石を投げ始めました。。。
 
 
そしてまた混乱状態に。。。。。
 
。。。。。。
 
一難去ってまた一難。笑
 
 
なんなかんやしている間に授業時間が終わりました。
 
 
このクラスなかなか手強いです。笑
 
 
さすが「学校一手に負えない」と言われてるクラス。
 
 
教育実習期間終了までにはなんとか攻略する方法を見つけたいと思います!笑
 
<このブログのアメリカ教育実習記が本になりました>