日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

休学してアメリカのリベラルアーツカレッジで教育を学ぶ学生。アメリカ留学2年間終了後、アフリカに行き、インド、南米の学校で働いてた。多くの教育関係者、海外に興味を持った方に読まれるブログを運営中。

観光だけじゃわからない!?インドの学校に行って初めてわかったこと

 

 

インドに着いて数週間が過ぎ、オフィスワークにもだんだん慣れ始めてきました。

 

現在は教育系NPOの「Teach For India」の採用・選考インターンとして、業務の手伝いをしています。

 

Teach For India」は貧しい子どもが集まる学校に教育に情熱を持った人を教師として2年間派遣するプログラムを運営しています

 

そしたら上司に、

 

「実際に学校行ってみる?」

 

と聞かれて

 

「はい(((o(*゜▽゜*)o)))」

 

と即答。

 

そして行ってきました!

 

インドの学校!

 

今回行った学校はインドの中でも貧しい子どもが集まる公立学校。

 

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学校の敷地に入ると、生徒たちがざわめき始めました。

 

この生徒たちの反応を見るのも、アメリカ、スワジランドと3回目。

 

各国の生徒たちの反応が微妙に異なるのが面白いです。笑

 

一番すごかったのはスワジランドです。

 

スワジランドでは僕を見た瞬間に生徒たちは抱きついてきました。笑

 

反対にアメリカでは、少し距離を置かれたのを覚えています。笑

 

今回はその中間くらいです。

 

抱きついてくる生徒はいませんでしたが、生徒たちは果敢に握手とハイタッチを求めてきます。笑

 

「触れることにどれだけ許容か」はその国の重要な文化の1つだと思います。

 

この日の朝は全校生徒での朝会から始まりました。 

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インドの学校にもスワジランドや日本の学校と同じように朝会があるみたいです。

 

また、この写真からわかるように生徒が制服を着ているのがわかります。

 

「集団」という言葉が頭に浮かびます。

 

逆に、アメリカの子ども達の制服に対する拒絶反応がすごかったです。

 

「自分の着たい服を着ることは自分を表現する大切な手段の1つ。制服はそれを奪うもの。」

 

と小学生が言っていました。笑

 

そんなことは僕は小学生の時思ってもいませんでした。笑

 

そんなことを思いつつ、3年生の教室に向かいます。

 

教室で僕の自己紹介を簡単にすると、生徒たちは僕のことを「バイヤ」と呼び始めました。

 

これはヒンディー語で「お兄さん」という意味で、若い女の先生だと「お姉さん」という意味の「ディディ」と呼ばれます。

 

Mr. Masaki」とか「Teacher Masaki」と呼ばれることには慣れていたのですが、「バイヤバイヤ!」と呼ばれるのに慣れるのは少し時間がかかりました。笑

 

僕の自己紹介の後、生徒たちが僕に自己紹介をする番。

 

自己紹介では、「名前」と「好きなもの」を言います。

 

一人の生徒が「私はバイアが好きです。」

 

と言いました。

 

「バイア」とは僕のことです。笑

 

そしたら他の生徒も、

 

私/僕はバイアが好きです。

 

と言い始め、何故か会って10分でほぼ全員が僕のことが好きなことになりました。笑

 

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そして、自己紹介後生徒からのサプライズ!!!

 

生徒が手紙をくれました!

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この日僕が来ることを知っていて用意してくれていたみたいです。 

 

こんな歓迎をされるとは予想してなかったでの嬉しかったです!笑

午後

この日の給食の様子はこんな感じです。

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子どもたちは器だけを持ってきて、給食を無料で食べることができます!

 

ご飯と何種類かのスパイスを混ぜ込んだインド料理です。

 

日本、アメリカ、インドとその国の食文化が出ていて面白いです。

 

アメリカの給食はこちらから

kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp

 

給食の休み時間から帰ってきてた生徒たちは興奮状態です。

 

なので、休み時間の後は「ゼン・ゾーン(Zen Zone)」と呼ばれる興奮を鎮める時間が10分間あり、生徒たちは目をつぶって自分を落ち着かせます。

 

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その後はお祈りです。

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日本、アメリカ、スワジランドにはなかった、インドならではの文化が出ていると感じている瞬間でした。

 

日本、 アメリカ、スワジランド、インドの学校を見てみると改めて、学校はその国を映し出す鏡のようなもの」だなと感じます。

 

「全校生徒が集まる朝会があるのか」、「制服があるのかないのか」で、その国が「集団」を意識しているのか「個」を意識しているのかを見分ける手がかりを掴めます。

 

その学校で「祈りがあるかないか」、「どのような祈りをするか」で、その国の宗教や宗教に対する考え方が垣間見えます。

 

給食を見るとその国の一般的な食べ物がわかります。

 

子どもたちが話す言語を見るとその国の歴史が垣間見えます。

 

子ども達の家族の話を聞くと、一般的な家庭がどのような暮らしをしているかがわかります。

 

このようなことはただ観光をして、その国の表面的な部分しかみていないと知ることが難しいと思います。

 

観光だけではなく少し地域にコミットして初めて見えることがたくさんあります。

 

僕は観光するよりも、「学校に行ってその国のことを一歩深く理解すること」に楽しみを感じるようになりました。

 

オフィスに引きこもってるよりも、やっぱり学校に行くっていいです!

 

学校に行くと子ども達からエネルギーをもらえます。

 

その国がいくら貧しくても、その国の政治がいくら腐敗していても、子供達はいつも決まって元気です。

 

子ども達を見ると、まだこの国は希望があると感じます。

 

「子ども達は私達の未来の希望」です。

 

その希望を潰さないような教育を全ての子供が受けることができたらいいなと思います。

 

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<このブログのアメリカ教育実習記が本になりました>