日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

日本人は1人だけ!アメリカの大学で教育を学んでみる

休学してアメリカのリベラルアーツカレッジで教育を学ぶ学生。アメリカ留学2年間終了後、アフリカに行き、インド、南米の学校で働いてた。多くの教育関係者、海外に興味を持った方に読まれるブログを運営中。

先生が働かない教師の日とは!?~独特なインドの学校文化~

 

学校に向かうバスに男の子がいました。

 

男の子はなんだかつまらなさそうに立っています。

 

8~9歳くらいの彼は、顔立ちが少し異なる僕が気になるのかチラチラたまに見てきます。

 

そこで僕は、

 

「どうせなら楽しませてあげよう!」

 

と思い、ノートパソコンを取り出して、日本やアメリカ、アフリカの写真を次々に見せていきました。

 

男の子は最初は少し戸惑いながらも、写真攻撃にやられて段々のめり込んでいきます。

 

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この子は「日本」のことを全く知りませんでした。

 

「忍者」、「侍」、「空手」といったいわゆる日本に対してのステレオタイプさえも持ってないのです。

 

ステレオタイプを持つことはよく批判されますが、テレオタイプを持ってるって事はその国のことは少しは知ってるってことなんだなと気づきました。

 

そう考えるとステレオタイプを持つって必ずしも悪いわけではないと感じました。

 

教師の日 

 

学校に着くと、先生たちがいつもより豪華な服装をしているのに気づきました。

 

聞いてみると、今日(9/5)は教師の日だそうです。

 

去年Teach For Japanがユネスコで決められている教師の日を盛り上げていましたが、インドでは当たり前のように毎年祝われているようです。

 

ユネスコで決められている教師の日は10月5日でしたが、インドではそれよりもちょうど1ヵ月早い9月5日でした。

 

アメリカの教師の日の様子はこちらから 

kyouikuwoamerikade.hatenadiary.jp

 

アメリカの僕のいた学校で教師の 日を知っている人はいませんでした。。。笑

 

それに比べてインドでは、生徒たちは「教師の日」に、先生たちにメッセージを書いて渡します。

 

僕も嬉しいことに生徒から頂きました!

 

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これだけではなく、教師の日は先生たちが授業をしません。

 

代わりに5、6年生が低学年へ教えるという文化があります。

 

「教師の日は、いつも頑張っている先生に休んでほしい」ということらしいです。

 

実際に生徒が先生の格好をして教えていました。

 

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「この日のために5、6年生は授業の練習をしている」

 

と先生が言っていたように、授業はスムーズに進行

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

しませんでした!!!!!

 

実際は練習してないみたいで、教科書をみて何を教えようか決めています。

 

そんな空白の時間を作っている間に、生徒はたちまち混乱状態に。笑

 

歩き始める生徒、話し始める生徒、遊び始める生徒など様々です。

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後に、その様子は「動物園のようだった」と担任の先生が形容しました。笑

 

授業後に、授業を担当した生徒たちに感想を聞くと、

 

授業をすることはすごい難しかった。これからは先生の言うことをきちんと守って迷惑をかけないようにしようと思う。」

 

と言ってました。

 

いつもは「授業を受ける」だけなので、「授業をする」ことがどれだけ大変なのかを知る絶好の機会だったと思います。

 

実際に僕も「教える側」になるまで、どれだけ先生の仕事が大変なのか気づきませんでした。

 

授業中ほぼ立ちっぱなしで教えるので体力的にも疲れますし、生徒を叱る時などは精神的にも疲れます。

 

また、授業するときは準備する時間が膨大にかかります。

 

個人的な感想ですが、オフィスワークよりもずっとずっと大変です

 

そんな仕事を毎日当たり前にこなしている先生たちは本当にすごいと思います。

 

なので、この日みたいに「先生にありがとう」と言う日が定着しているのは、先生にとってはかなり嬉しいと思います。

 

日本でも教師の日が定着するといいですね!

 

10/5にはぜひ今までお世話になった先生などにメッセージを伝えましょう!!

 

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